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2023.07.31

介護職と看護師の役割の違いとは?仕事内容や資格の相違点

介護の現場では、介護職と看護師が協力して業務を行うケースが少なくありません。介護職は介護を、看護師は看護を担っているのですが、互いの仕事内容や役割の違いなどを理解することで、連携が取りやすくなるでしょう。
ここでは、介護職と看護師の役割や仕事内容、資格の違いについてご紹介します。

介護職と看護師それぞれの役割とは?

介護職は、日常生活で不自由を感じている高齢者や障がいを持っている人などに対して、安全で快適に過ごせるようにサポートするのが仕事です。介護職の役割には、身体介助や生活援助を行うだけでなく、利用者や家族の相談に乗り、適切なアドバイスを行うことも含まれます。
看護師は、老若男女問わず、病気や怪我をした人に対して、医療的なサポートを行うのが仕事です。看護師の役割は、患者を観察することから始まり、最適な健康状態へと回復するよう支援することです。具体的には、自立に向けた支援や精神的なケアだけでなく、病気の予防指導、患者や家族の相談に乗って医療的なアドバイスを行うことも含まれます。

介護職と看護師が担う仕事内容にはどのような違いがある?

介護職と看護師が担う仕事内容にはどのような違いがあるでしょうか?資格や職場によっても仕事内容に違いがあるため、職場を探す際にはしっかりと理解しておきましょう。

介護施設で働く介護職

介護施設で働く介護職の仕事は、入居者や通所者に対し、食事・入浴・排せつ・歩行など、日常生活のあらゆる場面で見守り、ケアすることです。支援内容は、利用者の自立の度合いによって異なります。

訪問介護を行う介護職

訪問介護を行う介護職の仕事は、要介護認定を受けている高齢者の自宅などを訪れ、介助や家事を行います。食事・入浴・排せつ・寝返りの身体介助、掃除・洗濯・買い物・料理の代行も仕事に含まれるのです。

病棟で勤務する看護師

病棟で勤務する看護師は、24時間交代制で入院患者を見守るのが仕事です。医師の指示に従って注射・点滴・投薬などを行うほか、食事や入浴、排せつの補助も行います。
訪問看護師は、患者の自宅を訪れ、健康状態をチェックし、身体ケアを行うのが主な仕事です。

介護施設で働く看護師

介護施設で働く看護師は、利用者の健康管理や投薬管理を行うのが仕事です。介護職と協力して、医療の立場からサポートするのですが、必要に応じて医療行為を行います。

介護職と看護師の取得する資格の違い

介護の資格には、介護職員初任者研修、介護福祉士実務者研修、介護福祉士があります。介護の資格は働きながら取得するのがおすすめ。介護職員初任者研修から始まり、介護福祉士実務者研修、介護福祉士と進むのが一般的です。介護福祉士は介護の資格で唯一の国家資格で、3年以上の実務経験と実務者研修を取得することが試験を受ける条件となっています。
また、看護師は、無資格でも仕事ができる介護職とは異なり、看護師の国家試験に合格し、国家資格を取得しなければ仕事ができません。看護師になるには、文部科学大臣の指定校に通って必要科目を修了する、都道府県知事が指定する養成所を卒業後、准看護師を取得して3年以上の業務を行うなど、一定のカリキュラムを経た後、国家試験に合格する必要があります。

今回のまとめ

介護施設では介護職と看護師が協力しながら業務を行っていますが、介護職は生活全般にわたる身の回りの手助けを行う一方、看護師は医療的なケアを専門家の立場で行います。介護職の資格は介護職員初任者研修から勉強を始め、介護福祉士実務者研修、介護福祉士と取得していくと効率的です。看護師の資格は国家資格で、国家試験に合格しないと、仕事ができません。介護職と看護師が、お互いの役割と仕事内容を理解しながら仕事を進めることが大切です。