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2024.05.24

介護職員初任者研修の資格取得者と無資格者の違いについて

介護職員初任者研修は、高齢化社会が進展する中でますます需要の高まる資格の一つです。この研修を受けることで、基礎知識や技術を身につけ、現場での業務に必要な能力を習得します。この研修を受けずに現場で働く無資格者も多く存在しますが、資格取得者との違いは単なる書類上の差異にとどまらず、利用者の安全やケアの質に直結します。本コラムでは、介護職の資格取得の重要性や資格を取得しないことによる介護職としての影響について考えていきます。

介護職員初任者研修を取得していると求人数が増えて応募先が選べる

介護職員初任者研修は、基本的な知識や技術を習得し、安心して利用者にサポートを提供できる能力を身につけることを目的としており、施設や事業所から求められる資格の一つとして、需要が高まっています。そのため、資格を取得することで応募可能な求人の幅が広がり、多くの選択肢が生まれます。
応募できる求人数が増えることで、自分の希望や能力に合った職場を選ぶことができます。例えば、施設の規模や特性、勤務条件や福利厚生など、自身にとって重要な要素を考慮して選択することができます。また、地域や施設のニーズに合わせて現場での経験を積むことも可能なため、自己成長やキャリアの構築にもつながります。
さらに、職員としての経験を積むことで、他の免許やスキルを磨く機会も得られます。例えば福祉士や社会福祉士などの場合、リーダーシップやコミュニケーション能力の向上などのスキルを身につけることができるため、より高度なサービスを提供することが可能となります。

業務内容の違い

介護職員初任者研修の資格取得者と無資格使者の業務内容には大きな違いがあります。まず、資格取得者は技術や基本的な知識を習得してるため、身体介助や排泄ケア、食事の介助などの日常生活支援を行うことができます。また、倫理やコミュニケーションスキルも身につけており、利用者との信頼関係を築くことができます。
無資格者は、先ほど挙げたような業務を行うことはできないため、業務内容は利用者の生活の支援や日常の生活環境の維持など基本的な業務に留まります。具体的には利用者の部屋の掃除や洗濯、買い物の手伝い、日常会話やリラックスした雰囲気の提供などが挙げられます。
資格取得者はより専門的な業務を担当し、利用者の健康や安全を確保する役割を果たす一方で、無資格者は主に生活支援やコミュニケーションに焦点を当てた業務を行います。どちらも利用者の生活の質を向上させるために重要な役割を果たしていますが、取得者はより専門的で幅広いケアが求められます。

待遇の違い

介護職員初任者研修を取得した者と無資格者の待遇には、大きな違いが存在します。資格取得者は、基本的な介護技術や知識を身につけている介護の専門家として認識されて雇用主から高い評価を受けやすい傾向にあるため、給与や昇給の面で優遇されることがあります。
また、法律や倫理規定に関する理解が深まっており、適切な介護サービスの提供や利用者の権利保護などにおいてより責任を持つことが期待されるため、職場での責任範囲や任される業務も広がることもあります。
さらに、介護職の需要が高まる中、多くの施設や企業は資格取得者を積極的に採用するために待遇や福利厚生も整えていることが多く、求人募集で優先される傾向があります。
資格を取得していない場合でも、基本的な介護業務を行うことは可能ですが、資格取得者と比べて給与や昇給、キャリアの面で不利な状況に置かれることがあります。法令や倫理規定についての知識が不足しているため、一部の業務や対応に制約が生じることも考えられます。

今回のまとめ

介護職員初任者研修の資格取得者は、専門知識と技術を有し、質の高いケアを提供できるため、求人の選択肢が広がり待遇面でも優遇されます。これに対して無資格者は、専門的な介護サービスに携わることができず、待遇面においても不利な点が目立ちます。
資格取得は、介護職におけるキャリア構築と利用者サービスの質の向上に直結し、専門性を高め、より良い職場環境を選択するためとても重要だと言えるでしょう。