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2024.06.03

同行援護従事者とは?必要な資格やその他の移動支援従業者の違いとは

同行援護従業者は、視覚障害者をはじめとする外出時に特別な支援を必要とする人々へのサービスを提供する重要な役割を担っています。この記事では、同行援護従業者養成研修の概要や身につく知識、キャリア、そして、よく混同されてしまう同行援護従事者とその他の移動支援従業者の違いをご説明します。

同行援護従業者は移動支援事業の中の一つ

同行援護従業者とは、主に視覚障害者を対象者とし、対象者が安全に目的地まで移動できるよう、外出時の誘導や情報提供、障害物からの保護を行う、移動支援を専門とする職種です。
同行援護従業者の役割は、単に物理的な介護を提供するだけでなく、利用者の自立を促進し、社会全体の包摂性を高めることにも貢献しています。
よく似た言葉に「行動援護従事者」「移動支援従事者(ガイドヘルパー)」という二つの言葉あります。「行動援護従事者」は主に精神障害者を対象としており、「移動支援従事者」は、さまざまな障害を持つ方が外出する際、安全に移動できるようサポートする職業の総称です。
つまり、移動支援従事者の中でも視覚障害に特化したものを、同行援護従事者と呼びます。

同行援護従業者養成研修で身につく知識

同行援護従業者養成研修では、安全な誘導技術、公共の場でのサポート方法、緊急時の対応策など、実践的な技術の習得に重点が置かれており、視覚障害者への適切なサポートを提供するために必要な専門知識と技術が網羅的に学ぶことができます。
講座ではまず、視覚障害に関する基本的な知識から始まり、障害が日常生活や社会生活に及ぼす影響について学びます。コミュニケーションスキルも重要なカリキュラムの一部であり、視覚障害者との効果的なコミュニケーション方法や、適切なサポートを行うための心構えについても学びます。
この研修を通じて、受講者は視覚障害者が直面する困難を理解し、彼らが社会の中でより自立した生活を送ることができるよう適切な支援を提供する能力を身につけます。同行援護従業者養成研修を修了することで、受講者は専門的な知識と技術をもって、視覚障害者の移動支援に従事することができるようになります。

同行援護従業者養成研修は一般課程と応用課程に分かれている

同行援護従業者養成研修は、一般課程と応用課程に分かれており、一般課程を修了すれば従事することはできますが、サービス提供責任者になるためは一般課程と応用課程の修了が必須です。
一般課程では、受講者が実際に同行援護サービスを提供する上で必要な基本的な知識と技術を身につけます。一般課程は誰でも受講することができ、修了することで同行援護従業者としての資格を得ることができます。また、応用課程は、一般課程修了者のみ受講することができ、その名のとおり場面に応じた応用的な知識・技術を身につけることができます。
受講期間や受講料は地域や機関によって異なりますが、どちらの課程も2〜3万円程度の費用・2〜3日程度の期間で受講することができます。

今回のまとめ

同行援護従業者は、移動支援従事者の中でも視覚障害に特化した支援移動サービスを担う仕事です。同行援護従事者になるために必要な同行援護従業者養成研修は一般課程と応用課程に分かれており、この研修を通じて、受講者は必要な知識と技術を身につけ、同行援護サービスに従事するたことができるようになります。