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2024.06.19

終活アドバイザーとは?資格の受験資格や取得するメリット

終活アドバイザーは、人生の終末段階における準備や計画について的確なアドバイスを行う専門家で、高齢化社会においてニーズが高まっています。介護職が終活アドバイザーの資格を取得することで、キャリアの拡大と専門性の向上が期待できるでしょう。ここでは、終活アドバイザーの職務内容、受験資格、資格取得のメリットについて紹介します。

終活アドバイザーとは終活をする人の相談相手

終活とは人生の最期に向けて行う活動や準備のことを指し、終活アドバイザーはざっくり言うと終活を行う人の相談相手を担う職種です。
介護職が終活アドバイザーを担うことで、利用者やその家族からの幅広い相談、例えば、遺言の作成、葬儀の計画、財産整理の準備の進め方などに対応できるようになります。終活に関する複雑な手続きや選択肢を分かりやすく説明し、個人のニーズに合った解決策を見つけるお手伝いをすることができるのです。
また、終活アドバイザーは、単なる情報提供だけでなく、人生の最終段階において直面する心理的、感情的な課題にも対応します。老いや死に直面する不安、家族との関係、未解決の感情的な問題など、終活の過程で浮き彫りになる事柄について、傾聴しサポートすることが重要です。
介護職は施設の利用者と接し、悩みや不安を聞く機会も多いことから、終活アドバイザーの資格を取得することで、自分らしい終末期を送ることを希望する利用者に安心感と満足感を与えられることでしょう。

終活アドバイザーの受験資格と試験の概要

終活アドバイザーは、「終活アドバイザー協会」が認定している民間資格です。終活アドバイザーの資格を取得するには、終活アドバイザー講座を受講した後、検定試験に合格する必要があります。講座を受けるために必要な条件は一切なく、年齢、性別、職業、実務経験などを問わず誰でも受講できます。終活アドバイザー講座は通信講座なので、いつでも好きな時間や場所で学習できるのもメリットです。
検定試験は課題を提出する形式で、自宅で受験できます。決まった時期に決まった会場で筆記試験を行う形式ではありません。講座の添削課題(全3回)を提出した後、4回目の課題提出が検定試験となります。万が一、不合格でも受講期間(8ヶ月)内であれば何度でも受験できます。
試験の内容は、終活の基礎知識、法律、社会保障、心理サポートなど多岐にわたり、遺言書やエンディングノートの作成方法、葬儀の計画、財産分配、終末期の心理ケア、家族とのコミュニケーションなど、終活における実用的な側面から、より深い倫理的、法的な問題までを含んでいます。

終活アドバイザーを取得するメリット

終活アドバイザーの資格を取得することで、介護職は人生の終末期に関連する専門的な知識とスキルを習得できます。これらの知識とスキルは、介護職が提供するサービス範囲を拡大し、利用者に対してより包括的な支援が行えるようになるでしょう。
介護職のキャリアにおいて新たな道が開かれるのもメリットです。終活アドバイザーとしての独立やコンサルティングなど、キャリアの選択肢が広がるだけでなく、他の介護職との差別化を図ることも可能で、転職の際に有利に働きます。
さらに、終末期の計画や意思決定に関わることで、利用者との信頼関係を深め、よりニーズに合ったケアを提供できるようになります。

今回のまとめ

終活アドバイザーの資格を取得することで、高齢者やその家族に対する包括的なサポートを提供できるようになります。人生の終末期に関する悩みに寄り添える介護職として、他の介護職と差別化を図ることができるでしょう。終活アドバイザーの資格は、人生の最終段階におけるサポートを強化し、安心感と満足感を与える重要なステップです。興味のある方は、ぜひ資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。