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2023.07.31
介護の資格は自宅学習のみでも取得可能?取得できる資格の種類
介護職の資格の中には、通信講座や教材などを使用した自学学習のみでも取得できるものがあります。通学せずに自宅で学べるものであれば、働きながらでも資格取得が可能です。ここでは、独学で受験できる資格と、特定の要件が必要な資格をご紹介します。
認知症介護士や介護事務は取得可能
「認知症介助士」「介護事務」などの資格を取得するための受験条件はないので、自宅学習のみで取得可能です。
認知症介助士
公益財団法人日本ケアフィット共育機構の民間資格です。取得することで認知症の理解と、過去の事例から認知症の方への適切な対処ができることを証明できます。「認知症介助士検定試験」に合格することで取得できますが、受験資格は特にありません。
介護事務
介護事務とは、介護関係の事務所や施設での事務職のことですが、事務職の知識に加え、介護保険に関する知識が必要です。
介護事務の民間資格は複数あります。主な資格は、(財)日本医療教育財団の「ケアクラーク技能認定試験 ケアクラーク(R)」、JSMA 技能認定振興協会の「介護事務管理士(R)技能認定試験」「介護事務管理士(R)」などです。
介護職員初任者研修・介護福祉士実務者研修は一部通学が必要
介護関係の資格の中には、「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」のように、自宅学習だけでなく、スクーリング(通学)が必要になるものもあります。
介護職員初任者研修
介護職の初級資格で、介護の基本的な知識とスキルが身につきます。受験資格は受講時間の合計が130時間ですが、通信講座では40.5時間までしか学べないので、残りはスクールに通わなくてはいけません。
介護福祉士実務者研修
「初任者研修」の上位資格で、「介護福祉士」を取得するためにも必要な資格です。「介護課程Ⅲ」「医療的ケア(演習)」の2つは、スクーリングで行います。学習時間は「介護課程Ⅲ」が45時間で、「医療的ケア(演習)」に関しては規定がありません。
その他の通信講座で取得できる介護職の資格の種類
通信講座や自宅学習のみで取得できる資格は、他にもあります。主な資格とそれぞれの特徴は、次の通りです。
介護予防健康アドバイザー
高齢者が健康で自立した生活を営むために必要となる、介護を予防するための知識と、効果的な運動方法を学べます。
レクリエーション介護士2級
高齢者が安全に楽しめるレクリエーションの知識と、スキルを学習します。介護の職場ではあまり重要視されない資格のため、主要な介護資格と一緒に取得すると良いでしょう。
介護食アドバイザー
高齢者に提供する介護食の知識と、高齢者が好み安全に食せるレシピだけでなく、食事介助や口腔ケアなど幅広い知識が身につきます。介護関係の施設で調理に携わる介護士に、おすすめの資格です。
看護助手認定実務者試験
看護助手は、看護チームのサポートや補助的な仕事を担います。看護助手はそもそも資格が不要ですが、資格があったほうが就職する際に有利です。看護助手講座を受講すれば、「看護助手認定実務者試験」を受けずに資格が取得できます。
今回のまとめ
介護の資格によっては、養成施設を卒業したり実務経験を積んだりしないと、受験資格が得られないものもあります。一方、資格の種類によってはスクーリングしなくても資格取得が可能です。通信講座はスクーリングよりも費用が安く、今の仕事を続けながら学べるメリットがあります。介護関係の職業に就きたい方は、自宅学習のみで取得できる資格を目指して学んでみてはいかがでしょうか。