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2023.07.30

異業種から介護職へ挑戦できるか?介護職に転職する人が多い理由

介護現場では、専門的な資格が必要な仕事もありますが、多くの仕事が無資格・未経験でもできるため、異業種から転職する人が増えています。しかし、一方で未経験からの転職に不安を感じ、二の足を踏む人も少なくありません。
ここでは、異業種から介護職に転職する人が多い理由をご紹介します。

介護職は未経験者を歓迎している職場が多い

公益社団法人・介護労働安定センターの「令和2年度介護労働実態調査」によると、前職がある介護職員のうち、66.5%が「介護関係以外の仕事」から「介護の仕事」に就いています。つまり、転職して介護業界に入った人の7割近くが異業種からで、介護未経験の状態から仕事を始めていることが明らかになりました。
「未経験者・無資格者歓迎」としている介護施設の求人も多く、介護業界をあげて未経験者や無資格者を歓迎しているような印象さえあります。
異業種からの転職が増えているのは、介護業界は未経験の人でも段階を踏んで仕事を覚えていくことができるため、入職するときに必要な知識やスキルがなくても働きやすい職場だからです。業務のマニュアル化やOJT の実施だけでなく、働きながら資格取得をサポートする介護施設も当たり前になってきており、未経験者でも安心して働ける環境が整っています。

コロナ禍で失業者が増加し介護職は受け皿になった?

総務省の2021年の「労働力調査」によると、新型コロナウイルス感染症の影響で、完全失業者は12ヶ月連続で増加し、197万人となりました。中でも、「宿泊業、飲食サービス業」で39万人、「卸業、小売業」で22万人、「サービス業(他に分類されないもの)」で18万人と、サービス関連産業の就業者数が大幅に減少した一方、「医療、福祉」の就業者数は29万人の増加となっています。サービス関連産業で職を失った人すべてが介護職に就いたとは必ずしも言い切れませんが、介護職は失業者や求職者の受け皿になったことは間違いありません。

年齢に関係なくステップアップができるので転職先に向いている

介護業界は人材不足が深刻で、人員の確保が急務となっています。そのため、40代や50代であっても、未経験で年齢が高いことで採用に不利に働くケースは少ないのが実情です。
前述の「令和2年度介護労働実態調査」では、介護スタッフの平均年齢は47.5歳でした。最も多い年代は45歳以上50歳未満が14%、次に多い年代は40歳以上45歳未満が13.5%でした。平均年齢が高いということは、若い世代だけでなく、50代以降の年齢層も現役で多く勤務していることを表しています。
介護職は年齢に関係なく、意欲があればステップアップできるため、異業種からの転職先として介護業界は向いていると言えるでしょう。

今回のまとめ

異業種から介護職に転職する人は確実に増えています。介護現場には、無資格でも未経験でもできる仕事が数多くあり、未経験でも段階を踏んで仕事を覚えていくことができるため、転職時に必要な知識やスキルがなくても働きやすい職場です。年齢が高くても転職時に不利になることはありません。介護業界は、これまでのキャリアを活かす働き方ができる魅力的な職場だと言えるでしょう。