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2023.07.30

介護派遣とは?派遣社員と正社員・パートの異なる点

介護派遣とは、派遣会社と雇用契約を結び、派遣先の介護施設で仕事をする働き方です。時給が高く、ライフワークバランスが重視できるとあって、あえて介護派遣を選択する人も増えています。
ここでは、介護派遣の特徴、メリット・デメリットなどについてご紹介します。

派遣社員と正社員は雇用主や雇用期間が異なる

派遣社員と正社員の一番の違いは、雇用主や雇用期間が異なる点です。正社員やパートの雇用主は勤務先の介護施設で、勤務先と直接雇用契約を結びます。一方、派遣社員の雇用主は派遣会社です。派遣社員は派遣会社に登録し、派遣契約を締結した上で、派遣会社から紹介された介護施設で働く形を取ります。施設側からすれば、他社の社員を借りている形になるため、過度な残業をさせることはできません。
正社員やパートは基本的に雇用の期限はなく、雇用期間は無期限となりますが、派遣社員の場合は契約期間が存在しており、同じ職場で働けるのは31日以上3年までと決められています。なお、契約期間の満了までに、派遣社員と派遣先事業所の双方に契約更新の意思があれば、最大3年まで延長することができます。また、派遣社員は、基本的にボーナスはなく、研修や福利厚生も派遣会社から受けることになります。

介護職の派遣社員はパートよりも給与が高い傾向がある

労働者派遣法の改正が何度も行われ、派遣社員の待遇が正社員並みに改善されています。介護職の派遣社員の魅力はパートより給与が高い傾向にあることです。
厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、月給制で働く非常勤(パート)の平均給与は196,630円でした。1日8時間週5日勤務で1か月160時間働いたと仮定して計算すると、時給は約1,229円です。一方、厚労省の上記調査では、派遣労働の介護職員は時給1,393円でした。また、介護派遣の給与には手当などは含まれていないため、上乗せすることで、パートとの給与の差はやや広がると言えるでしょう。

介護派遣ではさまざまな施設や事業所で介護職の経験を積める

介護派遣の魅力は、給与が高いだけではありません。デイサービスや特別養護老人ホーム、介護老人保健施設など、さまざまな施設や事業所で介護職の経験を積むことができるのが特徴です。パートや正社員だと、同じ介護施設で長期的に働くため、他の施設の仕事を体験することはできませんが、介護派遣だと、期間ごとにいろんな施設でさまざまな仕事を体験できるため、自分のキャリアアップを図ることが可能です。
キャリアアップを図った優秀な人材は、慢性的な人手不足で即戦力の人材が必要になる施設においては重宝されるため、待遇も向上させることが可能となります。

今回のまとめ

介護派遣は給与がパートより高く残業が少ない傾向にあるため、ライフワークバランスを重視した働き方として選択する人が増えています。様々な施設や事業所で働き、実務経験を積みたい人、プライベートの時間を大切にしたい人は介護派遣という働き方も視野に入れてみてはいかがでしょう。