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2023.07.30

コミュニケーションが苦手な人が介護職で働く時の関わり方

介護職は、利用者さんや職員とコミュニケーションが求められる仕事です。そのため、コミュニケーションが苦手な方の中には「介護の現場で働いていけるか不安」と感じている方もいるかもしれません。しかし、介護の現場で求められるコミュニケーションは、一般的にイメージされる誰とでも話せて仲良くなれるコミュニケーションとは異なる点もあります。そのため、コミュニケーションが苦手だからと言って介護職に向いていないとは限りません。ここでは、コミュニケーションが苦手な人が介護職で働く時の関わり方についてご紹介します。

介護職員が求められるコミュニケーションとは?

コミュニケーションは、お互いの考えや気持ちなどを伝えることです。では、介護職員が求められるコミュニケーションには、どのようなコミュニケーションがあるのでしょうか。介護職員に求められるコミュニケーションは、大きく分けると利用者さんとのコミュニケーションと、職員同士のコミュニケーションの2つです。
利用者さんとのコミュニケーションでは、利用者さんがどのようなことをして欲しいのか要望を聞いたり、介護職員が利用者さんにこれから行うことを伝えたりします。
例えば、「トイレへ行きたい」という要望をお聞きしてトイレへお連れしたり、体位交換を行う際に「体の向きを変えますね」と伝えたりすることが利用者さんとのコミュニケーションです。もちろん、「今日は寒いですね」や「趣味はなんですか?」といった雑談のような会話もコミュニケーションと言えるでしょう。
一方で、職員同士のコミュニケーションでは、業務に関する報告・連絡・相談が求められます。職員同士のコミュニケーションがしっかりと行われることで、業務が円滑に進み、利用者さんに質の高い介護サービスを提供することが可能です。

職員同士の人間関係で大切なこと

職員同士の人間関係で大切なことは、業務が円滑に行える関係性であることです。
人間関係が悪いと、必要なコミュニケーションを取ることができず、業務に支障が出てしまうかもしれません。反対に友人のように人間関係が良すぎると、業務に関係のないコミュニケーションが多くなってしまい、業務に支障が出てしまう可能性があるでしょう。
つまり、職員同士の人間関係においては、業務に関する報告・連絡・相談といったコミュニケーションを行える関係性が大切です。必要以上にプライベートのことや、盛り上がるような会話をする必要はないので、コミュニケーションが苦手という方も安心できるでしょう。

施設の利用者とのコミュニケーションの基本

施設の利用者さんとのコミュニケーションの基本は、傾聴することです。利用者さんが伝えたいことや求めているものなどを、傾聴することにより理解して、適切な対応を行うと良いでしょう。また、雑談のようなコミュニケーションを普段から行うことによって、利用者さんとの信頼関係を構築することができます。
傾聴する際のポイントは、利用者さんに寄り添って良き聞き手となることです。ご自身の親しい方がお話をしている時のように、相手に寄り添って耳を傾けましょう。
ただし、必要以上に馴れ馴れしくしたり、子どもを相手にするような言葉遣いをしたりするのは、失礼にあたりますし、相手に不快感を与えるため、注意してください。

今回のまとめ

今回は、コミュニケーションが苦手な人が介護職で働く時の関わり方についてご紹介しました。介護職のような対人の職業では、コミュニケーションは欠かせないものですが、本記事でお伝えしたように、必要以上に親しくしたり、会話を盛り上げたりする必要はありません。
コミュニケーションが苦手な方は、あくまでも業務を円滑に行い、利用者さんに質の高い介護サービスを提供するためのものだと考えることで、苦手意識が軽減するでしょう。