全国の介護・福祉資格講座を検索・申し込みできるフクシカサーチ「お知らせ・コラム」ページ

メニュー

Column

お知らせ・コラム

Column

2023.08.08

介護職はピアスはOK?介護職にふさわしい身だしなみ・服装とは

介護現場では、自分らしくのびのびと働きたいと考える人が増えると同時に、たびたび話題に上るのが、介護職でピアス(またはイヤリング)を着用しても良いのかどうかという問題です。アクセサリーで自分のオンオフを切り替える他、お守りや自分らしさの表現で着用を希望する人も多いのではないでしょうか。
ここでは、介護職でピアスの着用が可能かどうか、アクセサリーなどその他身だしなみについても合わせて解説します。

例外はあるが介護職は基本的にピアス着用NG

最初に結論から言うと、多くの介護現場でピアスはNGとされています。その理由は、スタッフと要介護者の双方を守るためです。
介護の仕事では、要介護者を起こしたり車椅子に乗せたりするなど、身体が密着するシーンが少なくありません。そのような時にピアスが要介護者に触れて怪我をしたり、過敏な肌が金属でアレルギー反応を起こしたりといった事故の発生が考えられるのです。またスタッフも、要介護者の服などにピアスが引っかかり、強く引っ張られて怪我をしてしまうこともあります。現場にいる全員の安全を確保するため、ピアス着用がNGになっていることが多いのです。
ただし、ピアス着用を許可する事業所も若干ですがあります。理由はいくつか考えられますが、介護職が人手不足であることから、あまりに厳しい規則で縛り付けることで早期に離職されることを防ぐ目的が多いと推測されます。また、近年の、自分らしく働きたいという気持ちを尊重する意味もあります。ピアス着用OKの職場でも、要介護者と自分の安全のため、できるだけ小さなものを使用するなど配慮しましょう。

清潔感だけではなく動きやすさも重視した服装がふさわしい

介護の仕事で現場に行く際、一部の事業所は制服を貸与していますが、私服のまま働く現場も少なくありません。上着は事業所のロゴ入りポロシャツで、ボトムスは私服というパターンもあります。介護職で働くなら、私服で現場に行く可能性も考慮に入れて働きやすい服の選び方を知っておくことが必要です。
介護職の服装は、動きやすさが重視されます。良く伸びる素材で、膝や腕が曲げ伸ばししやすいものが最適。また、身体を動かすということは、暑さ対策も重要です。夏期はもちろんのこと、冬期も暖房がしっかりときいた施設内で活発に動くと汗をかきますので、通気性が良く速乾性のあるものがおすすめ。介護ユニフォームでは、ポリエステルが良く使われます。
清潔感を保つためにも仕事用の服は複数用意し、常に洗濯済みのものを身につけましょう。要介護者やその家族を不安にさせないためにも、ヨレたものやシワシワのものは避け、清潔に見えるよう心がけてください。

身だしなみ・服装は事故が起こらないように安全性を考慮する

ピアスと同様の理由で、身につけるもの全てにおいて安全に配慮することが大切です。服であれば、スタッズやタッセルなどの装飾が使われたものは引っかかると事故に繋がるのでNG。ネックレスやブレスレットも、自分と要介護者を守るために外しておきましょう。
ただし、アクセサリーを禁止している事業所でも、結婚指輪だけは許可するケースがあります。ただし、介護の現場で働く人の多くが、自分の判断で結婚指輪を外しているのが現状です。シンプルなデザインなら比較的安全ですが、少しでも出っ張りがあるなら他のアクセサリーと同様に事故の可能性があるためです。また、介護の仕事は水場をよく使いますので、紛失防止のためにも外しておくのが安全です。

今回のまとめ

多くの介護職の職場ではで、ピアスを含めたアクセサリーの着用はNGです。自分と要介護者の双方が怪我をしないように防ぐ目的で禁止しています。また、服装は冬期でも意外と汗をかくことを意識し、動きやすく通気性の良いものを選んでください。