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2023.08.08
ブランクのある介護職が面接を受ける際に注意すべきポイント
ずっと仕事を続けたいと思っていても、怪我や病気、出産や家族の介護などの理由で意図せずブランクが生じてしまうこともあります。後に復職の準備が整った際の再就職活動に、ブランクはどのように影響するのでしょうか。
ここでは、ブランクの後、介護職に戻るための面接のポイントを解説します。
1.介護職としてのブランクが生じた理由を正直に伝える
2.ブランク期間中の経験や取得した資格をアピールする
3.ブランクがあっても活躍できることをアピールして面接官の不安を取り除く
4.今回のまとめ
介護職としてのブランクが生じた理由を正直に伝える
介護職に復職する際の面接で、ブランクの理由を聞かれるケースは多いです。この時、どのように答えたら良いか迷うかもしれませんが、理由はごまかさず正直に伝えることが大切です。後からボロが出ると、大きな問題になってしまいます。ただし、伝え方は工夫しましょう。
まず、ブランクの理由が転職活動だった場合。転職活動にかかる期間は平均3~6ヵ月であると言われています。6ヵ月程度まではブランクとみなされない可能性が高いので、あまり心配はいりませんが、転職活動に6ヵ月以上の期間をかけた場合、たとえ妥協せず真剣に活動した結果だとしても何らかの問題を疑われることもあります。資格取得の勉強を並行していたなど、転職活動に時間がかかった理由を述べられるようにしてください。
自身の病気や怪我が理由だった場合は、すでにしっかり回復していることを伝えて下さい。また、療養中に介護に関する情報の収集をしていたなど、勉強を継続していたことをアピールできると有利です。
子育てや家族の介護が理由だった場合は、保育園が見つかった、入所できる施設があった、家族の協力が得られたなど、状況が改善していることを伝えれば問題ありません。
ブランク期間中の経験や取得した資格をアピールする
ブランクの理由は正直に伝える必要がありますが、ブランクの間も時間を見つけて多少でも勉強や情報収集を継続していたと伝えられると、面接官への良いアピールになります。勤続年数や年齢などの条件なく取得できる「介護職員初任者研修」や「介護福祉士実務者研修」の資格が取得できると有利です。
ブランクの理由によっては勉強時間が確保しづらいかもしれませんが、少しずつ本を読み進めたり介護ニュースを毎日読んでいたりといった小さな積み重ねも、継続することで評価されます。
また、家族の介護によるブランクは経験そのものがアピールにもなります。要介護者の家族の気持ちが分かるのは、大きな評価ポイントです。
病気や怪我によるブランクも、自身が看護されている最中に得た気付きを仕事に活かしたいという方向でアピールできるでしょう。
ブランクがあっても活躍できることをアピールして面接官の不安を取り除く
経歴にブランクがあると、面接官は「うちでの仕事ができるだろうか」と不安に思うことが少なくありません。面接ではブランクの理由を正直に話し、ブランク中も勉強や経験を積んだことをアピールすると共に、介護職への熱意を持ち続けているという気持ちを伝えることが重要です。
介護職は、人の命を預かる重要な仕事。何よりも、この仕事で人を助けたいという熱意の有無こそが、面接官が最も知りたいところです。ブランクによる少しの体力減少や忘れてしまった知識は、熱意を持って働く中で取り戻せるはず。面接官を安心させると共に将来性に期待して貰うためにも、働きたい気持ちを前面に押し出してアピールしてください。
今回のまとめ
ブランクが空いたけれど介護に復職したい場合、ブランクが空いた理由の伝え方が大切です。少しでも勉強を継続していたり、糧となる経験をしていたりといったプラスの要素を含めて理由が伝えられると良いでしょう。また、熱意は失われていないことを強くアピールすることが大切です。