全国の介護・福祉資格講座を検索・申し込みできるフクシカサーチ「お知らせ・コラム」ページ

メニュー

Column

お知らせ・コラム

Column

2023.08.08

介護職で働くときにチームワークが必要とされている理由

介護の仕事では、要介護者やその家族とのコミュニケーションはもちろんのこと、同じ施設で働く仲間とのチームワークも重要です。個人の知識や技術の向上に意識が向きがちですが、要介護者の命を守り、満足度を高めるためにはチームの結束力が求められます。
ここでは、介護におけるチームワークの意義を解説し、どのようにチームワークが活きるのか、具体的な例もご紹介します。

介護職のスタッフ同士が仕事をカバーしあい利用者の満足度を高くするため

介護のチームとは、現場に行くスタッフだけを指すわけではありません。シフトで交代する別の介護職員、介護計画を立てるケアマネジャー、専門性の高い知識と技術を提供する理学療法士や医療関係者など、要介護者の情報を共有すべきスタッフ全員がチームなのです。それぞれの専門知識や得意なことでお互いをフォローし合いながら、介護サービスの質をよりアップさせることを目指します。
介護の現場では、必ず同じスタッフが要介護者のケアをし続けることはできません。日ごと、時間帯ごとに交代するほか、必要に応じて専門知識を持つ別のスタッフがつきます。この時、全員の意識や情報がバラバラだと非効率なだけでなく、要介護者は毎回異なる方法でケアしてもらうことになり、慣れることができず不快感を抱くでしょう。要介護者が安心、快適、そして安全なケアを受けるためにもチームメンバー全員が「チームの一員である」という自覚を持ち、細かい情報共有やお互いのフォローをする必要があります。

情報を共有して利用者の不調やトラブルの芽を事前に察知するため

チーム内での情報共有は、要介護者の体調管理に欠かせません。例えば、「少し食欲が落ちている」「睡眠時間が短くなっている」といった細かな変化に気付いた場合、チーム全員へとその情報を共有することにより、誰が担当しても常時丁寧な見守りが実現します。その結果、体調不良の早期対処に繋がり、要介護者の命を守ることにもなるのです。

チームワークをよくすることで利用者が安心できるようにするため

要介護者やその家族が、最近の心配事を介護スタッフに相談することがあります。その情報をチームメンバーに共有しなかった場合、要介護者は別のスタッフから最近の心配事を尋ねられ、同じ説明を繰り返すことになるでしょう。すると要介護者やその家族は、スタッフ間で情報共有ができていないことに不安を覚えてしまいます。誰に伝えても対処してもらえる、一度伝えたら皆が知っているというのが望ましい状況です。
また、スタッフ間のなごやかな雰囲気は要介護者にも伝わります。それぞれが孤立した雰囲気よりも、要介護者が抱く目標に向かって皆で協力する温かい雰囲気の中にある方が、要介護者にとって安心できる居心地の良い環境なのです。

今回のまとめ

介護は単独ではなく、チームで行います。要介護者やその家族だけではなく、チームとも密な情報交換を取ることが大切。要介護者の細かな変化を共有することで、体調不良の早期発見に繋がりますし、要介護者が抱いている目標や求めていることを全員が知っていることにより、満足度の高い介護サービスが提供できるのです。