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2023.08.08
社会福祉士の資格取得は難しい?合格率はどれくらい?
福祉関係の仕事は、社会福祉士、訪問介護員、生活指導員などがあります。仕事によっては未経験でも比較的簡単に始められるものもありますが、社会福祉士は、国家資格に合格する必要があり、試験の合格率も低いため難易度が高い資格です。
ここでは、社会福祉士を目指す方のために、社会福祉士に求められる能力から国家試験の合格率、社会福祉士になるまでのルートについて詳しく解説します。
社会福祉士は介護職と関わりがあるので幅広い分野の知識が求められる
福祉関係の仕事の中でも、分野や内容によって求められる知識や能力が異なります。社会福祉士の主な仕事内容と、求められる知識は次の通りです。
主な仕事内容
身体状態、精神面、環境などの理由により、日常生活に支障をきたしている高齢者や障害者へアドバイスやサポートを行います。仕事内容は勤務先によって異なりますが、電話での新規相談の受付、訪問によるサポート、行政や医療機関との調整などです。
求められる知識
幅広い分野で活躍できる職業のため、必要とされる知識も多い傾向にあります。社会福祉士になるために必要な国家試験では、医学に関する知識、相談や援助をする際に必要な心理学に関する知識、業務に関する知識などの全19科目に対する理解が求められます。
社会福祉士の合格率は?
社会福祉士の国家試験の概要と合格率について、簡単にご説明します。
国家試験の概要
国家試験は年に1回、毎年2月初めに行われます。2023年は、2月5日(日)に第35回(令和4年度)社会福祉士国家試験が、全国の24試験地で実施されました。合格発表は、公益財団法人社会福祉振興・試験センターのサイトに掲載され、その後合格通知が郵送されます。
社会福祉士の合格率
2022年に行われた第34回社会福祉士国家試験では、受験者数34,563人、合格者数10,742人で、合格率は31.1%でした。合格率は受験までのルートと、新卒者か既卒者かによっても異なり、最も合格率が高いのは福祉系大学などで学んだルートの新卒者です。既卒者の中で最も高い合格率は、18.1%の一般養成施設等のルートでした。
福祉系大学で指定科目を履修していない場合は養成施設に通う必要がある
社会福祉士の国家試験を受験するためには、受験資格を取得する必要があります。一般の大学や短期大学を卒業した方も受験資格の取得が可能です。
資格を取得するルートは全部で12ルートあり、ルートによって社会福祉士になるまでの期間が異なります。最短ルートは、指定科目を履修できる福祉系の4年制大学を卒業するルートです。このルートであれば、大学を卒業と同時に受験資格を取得できます。福祉系の大学でも指定科目を履修していない場合は、養成施設で学ぶ必要がありますので、社会福祉士を目指す方は受験資格を満たしているか確認が必要です。
費用を安く抑えるために、独学での受験を考えている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、どのルートを選んでも養成施設に通わないと受験資格を取得できないため、養成施設に通うことは必須と言えるでしょう。
今回のまとめ
社会福祉士になるためには、難易度が高い国家試験に合格する必要があります。そのために、まずは、受験資格を取得しなくてはいけません。受験資格を取得するルートは12ルートあり、大学で履修する科目によって養成施設に通うことが必要です。国家試験も1年に1回のため、社会福祉士を目指す方は早めに受験準備に取り組むことをおすすめします。