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2023.08.08

シニア世代が介護業界で働く上で押さえておきたい注意点とは?

介護業界はアルバイトや派遣社員であれば基本的に定年がないため、シニア世代の中には、介護業界での第二の人生を考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、シニア世代が介護業界で働く際は、いくつかの注意点があります。
ここでは、シニア世代が介護業界で働く上での注意点に焦点を当て、実情や解決方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

介護職の現場は年下の上司や先輩がほとんど

公益財団法人介護労働安定センターの「令和3年度介護労働実態調査」より、回答した労働者の平均年齢は男性が42.3歳、女性が49.2歳でした。シニア世代の具体的な定義はありませんが、55歳以上と考えられることが多く、その場合、介護職の現場職員は55歳よりも若い人が多くなることから、上司や先輩が年下になることも少なくありません。上司や先輩が年下であることで生じる主な問題は、次の2点です。

指示されることに抵抗を感じる

間違いを訂正されたり、状況によっては命令口調で指示されたりすることもあります。年上という意識が強いと、そのような状況に抵抗を感じるでしょう。

気軽に話しかけてもらえない

自分は年齢を気にしていなくても、相手が年齢を気にする場合があります。

常識が通用しない

常識やマナーは、時代と共に変化します。年齢が違うと、自分の常識が通用しないことも少なくありません。

介護職の現場でもスマホやタブレットなどを使った業務が多い

介護業界はデジタル化が遅いと言われていましたが、介護職の現場でも情報の記録や整理のために、スマホやタブレットを使用する施設も増えてきました。介護の現場でスマホやタブレットを使う状況には、次のようなものがあります。

書類へのアクセス

介護業界でもペーパレス化が進み、必要書類はクラウド上に保存されていることも多いです。

介護記録の記入

介護記録は、介護保険法で義務付けられており、健康状態、介護サービス内容、経過観察などを記録します。業務の簡略化を図るために、アプリを導入する施設も増えてきました。

家族との情報共有

情報共有アプリを使うと、ご家族とのメッセージもやり取りがしやすくなり、情報共有がスムーズです。

勤怠管理

かつてはタイムカードが主流でしたが、スマホやタブレットがタイムカードの役割を果たすものも登場しています。

シニア世代が介護業界で活躍するポイント

シニア世代が介護業界で活躍するためには、どのような点に気をつけるべきか見ていきましょう。主なポイントは、次の3つです。

環境に慣れる努力をする

ルールやマナーは職業だけでなく、職場によっても異なります。慣れ親しんだルールやマナーを変えることは簡単ではありませんが、相手に変わるよう期待するのではなく、新しい環境に慣れる努力が必要です。

年功序列という考えを捨てる

自分のほうが年上という意識があると、相手の態度や口調などが気になって態度に出てしまうこともあり、職場の人間関係も悪化する可能性があります。年功序列という考えは捨て、常に謙虚な態度で仕事に臨むよう心がけましょう。

スキルアップに努める

スマホやタブレットが使えるようになっても、次々と新しいシステムやアプリが登場してきます。介護職のスキルはもちろんのこと、シニア世代が苦手なIT業務のスキルアップにも努めていくことが大切です。

今回のまとめ

介護職は年齢制限がなくシニア世代におすすめですが、年齢が高いこととITスキルが低いことで、働きづらいと感じる可能性があります。シニア世代は、高齢者に寄り添えて、人生経験を活かせるのが強みです。上司や先輩が年下になる可能性が高いですが、年功序列という考えを捨てITスキルに磨きをかければ、介護職の現場で活躍しやすくなるでしょう。