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2023.08.08

介護職は長期休暇が取れない?連休を取得するためのポイント

介護業界では、土日・祝日に関係なく出勤しなければならず、連休が取りにくそうなイメージがありますが、実際に連休を取れるかどうかは、勤務する職場の種類や体制、勤務表を作成する職員によっても異なるのが現状です。
ここでは、介護職が連休を取るのが難しい理由、連休を取得するためのポイント、連休を取りやすい職場の特徴などをご紹介します。

介護職が長期休暇を取得するのが難しい理由

介護職が連休を取得するのが難しい最大の理由は、人員不足にあります。厚生労働省の「一般職業紹介状況」によると、2022年11月時点の新規求人倍率は2.42倍なのに対し、介護サービスでは3.4倍で、依然として売り手市場です。
介護職で働く人の数は年々増加しているものの、介護を必要とする人はそれを上回る勢いで急増しているため、2025年には約243万人、2040年には約280万人の介護職が必要とされています。
2019年の介護職の人数から試算された、厚生労働省のデータによると、2023年度には約22万人、2040年には約69万人の介護職が不足するとされています。
今は、シフト通りに勤務が回っているものの、介護職の突然の離職や入院、利用者の急増などにより、ますます連休が取りにくくなることが予想されます。

介護職が連休を取得するためのポイントとは?

介護職が連休を取得するポイントとして、以下の4つが挙げられます。
・希望休を連続させる
・有給休暇を組み合わせて取る
・同僚スタッフとシフトを調整する
・夜勤明けを活用して連休を作る

希望休を連続させる

介護の職場では、希望休を「毎月3日まで」取得できるところが一般的です。例えば、月末から翌月初めにかけて、希望休を連続させることで最大5~6日程度の連休を作ることが理論的には可能となります。
ただし、希望休を連続させて連休を作る場合、その分連続して働く必要があるため、身体的・精神的負担が増えることを覚悟しておきましょう。

有給休暇を組み合わせて取る

有給休暇を連続して取る、もしくは有給休暇と希望休を組み合わせるといった方法を使うことで、3日以上の連休を作ることが可能です。有給休暇は入職6ヶ月後から取得できます。

同僚スタッフとシフトを調整する

連休を取るために同僚スタッフと話し合い、シフトを調整してみるのも一つの方法です。希望休が重ならないよう、同僚スタッフと相談しながら、日程をずらして申請すると取りやすくなります。

夜勤明けを活用して連休を作る

夜勤をした日は午前10時頃までに帰れる場合が多いため、その翌日に希望休や有給休暇を入れておくと実質的に2連休や3連休が作れます。夜勤で疲れがたまっていることも考えられるため、仮眠などを取りながら、プライベートを満喫してください。

連休を取得しやすい職場の特徴は?

連休を取りやすい職場の特徴は以下の通りです。
・介護職員の人数が多い
・年間休日数が120日程度

介護職員の人数が多い

介護職員の人数が多いと、連休が取りやすくなります。連休を取得するためには、代替要員を確保する必要があるため、カバーできる人数がそろっている施設は、連休が取りやすいと言えるでしょう。

年間休日数が120日程度

年間休日数が多い介護施設は労働環境が整っており、数多くの職員を雇用するだけのゆとりがあるケースが少なくありません。厚生労働省の「令和4年就労条件総合調査」によると、労働者1人あたりの年間休日数の平均は115.3 日なので、年間休日日数が120日ほどの施設であれば、連休も作りやすいと推測できます。

今回のまとめ

連休が取得しやすい職場かどうかは、入社してからでないと分からないことも少なくありません。事前に施設見学を行い、職員の数や職場の雰囲気を確認してください。どうしても土日に連休を取りたい方、希望休を取りたい方は、派遣社員やパートとして働くのも一つの方法です。