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2023.08.08
介護職として活躍の場を広げられるケアマネジャーの受験資格や難易度
「ケアマネジャーになりたいけれどなり方が分からない」、「ケアマネジャー試験の受験難易度はどのくらいなの?」といったケアマネジャーに関する疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ケアマネジャーの受験資格や、勤務実績が認められる職種についてご紹介します。また、試験難易度についても解説しますので、目安を知りたい方もぜひ参考にしてみてください。
介護職として一定の勤務実績が必要
介護職からケアマネジャーになるためには、最短5年の勤務実績が求められます。これは、ケアマネジャー試験の要件として、「一定の職種での実務経験を5年以上(900日)積むこと」と定められているからです。
介護職からケアマネジャーを目指す方は、まず実務経験年数を確認してください。日数には雇用形態の条件が含まれないため、通算5年以上の条件を満たせば、パートや非常勤の方でも試験を受けられます。
ただし、介護福祉士の資格を取る前の介護業務の日数はカウントされないので、注意が必要です。また、資格を取得してから5年以上経っていたとしても、育児休暇や有給休暇などは900日には含まれないので、こちらにも注意してください。
勤務実績が認められる職種
ケアマネジャーの資格を取るために、勤務実績が認められる職種は以下の通りです。
・国家資格(介護福祉士・社会福祉士など)
・生活相談員
・相談支援専門員
・主任相談員
上記のいずれかで実務経験を5年以上(900日)積んでいれば、ケアマネジャーの受験資格を取得できます。
ケアマネジャー試験の合格率
ケアマネジャーは、介護現場で直接介護を行う介護福祉士や実務研修修了者などをまとめ上げる立場です。ケアプランの作成は行いますが、介護の実務は基本的に行いません。
介護サービスのトータルコーディネータと呼ばれており、介護資格の中でも上位資格になります。そのため、ケアマネジャーは試験でもレベルの高い知識とスキルを求められる難易度の高い資格です。
2022年の合格率は19.0%、2021年の合格率は23.3%、2020年の合格率は17.7%、2019年の合格率は19.5%、2018年の合格率は10.1%でした。この数字からも分かる通り、毎年20%前後しか合格できないのが、ケアマネジャー試験です。
参照元:厚生労働省「第25回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」
ケアマネジャー試験の合格率が低い理由
ケアマネジャー試験の合格率が低い理由として考えられるものは、主に以下の4つです。
・試験時間が短い
・五肢複択の出題形式
・受験資格の厳格化
・実務との並行が難しい
最初の2つについては、試験対策をしっかり行えば問題なく対応できるでしょう。しかし、後の2つは自分で対策を行うのが難しいため、職場に相談して勉強時間を確保できる環境を作るなどの対策が必要です。
今回のまとめ
今回は、ケアマネジャーの受験資格や難易度について解説しました。ケアマネジャーの受験資格として、「一定の職種での実務経験を5年以上(900日)積むこと」が定められています。一定の職種とは、国家資格、生活相談員、相談支援専門員、主任相談員の4つです。
また、ケアマネジャー試験の合格率は非常に低く、毎年10〜20%の受験者しか合格できていません。試験対策を行って試験時間の短さや五肢複択の出題形式に慣れるのはもちろんですが、対策を行うための勉強時間の確保も必要です。
事前に職場に相談したり、休みの日をうまく活用したりして勉強時間を作り出し、試験にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。