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2023.08.08

介護職の職業病とも言える「腰痛」を悪化させない方法と予防策について

介護職は利用者の方たちの体位変換や移乗介助など、中腰での作業が多いことから腰痛に悩まされる方も少なくありません。腰痛は介護職の職業病の一つとも言えますが、症状がひどくなればなるほど、仕事がしづらくなりますし、私生活にも悪影響を及ぼすでしょう。
ここでは、介護の仕事と腰痛の関係や腰痛予防対策のポイントを詳しくご紹介します。

介護職は何故「腰痛」になりやすい?

ここからは、介護職の腰痛の原因について詳しく見ていきましょう。

腰の負担になる作業が多い

移乗介助や入浴介助で利用者の体を抱え上げたり、おむつ交換や着替え介助など中腰での作業が多かったりと、介護職員が行う業務は腰に大きな負担を与えることが少なくありません。さらに、同じ体勢で作業し続けるケースも少なくないため、どうしても腰への負担が大きくなってしまうのです。

介護を行う環境が腰に負担をかけている

腰に負担がかかるのは動作に限った話ではありません。風呂場などの濡れた床や不安定な場所やトイレなどの狭い場所など、介護職員が作業する環境も腰に大きな負担を与えています。無理な体勢での作業をはじめ、無意識のうちに体が緊張する場面が多いことも、腰痛の要因となっているのです。

仕事を行う上での心理的負担

作業内容や作業環境だけではなく、介護職員の心理的負担も腰痛に大きく影響を及ぼします。過度な長時間労働や人間関係のもつれなどによって、心的ストレスが大きな負担となり、腰痛を発症するケースも少なくありません。

腰痛になったら早めの対応が重要

介護職員として働いている中で腰痛の症状を感じ始めたら、なるべく早期に適切な対応が必要です。腰痛となる原因を極力減らしていき、腰痛を起こしにくい環境を整えることが求められます。

腰痛予防対策のポイント

一度腰痛になってしまうとなかなか治りにくく、慢性的な痛みを伴うケースも少なくありません。腰痛を引き起こさないためには、適切な体の使い方と正しい介護知識やテクニックを身につけることが大切です。特に、介護技術が未熟だと体の一部分に大きな負荷がかかったり、おかしな動きをしてしまったりと、体に大きな負担を与えてしまいます。安定した姿勢を維持したまま作業をするためには「ボディメカニクス」という介護技術の習得が必要不可欠です。介護する側だけでなく介助される利用者の方の負担軽減にも繋がります。
その他にも、ストレッチなどの柔軟体操や筋肉トレーニングを適宜行い、腰痛に負けない健康的な体づくりを実践することも大切です。就業前にストレッチや軽い筋トレをすることで、仕事の生産性が高まります。腰回りの筋肉をほぐしたり、鍛えたりなどして必要なケアを施していきましょう。

今回のまとめ

介護職に従事する方にとって腰痛は職業病の一つ。腰が痛くなっても仕方がないと諦めるのではなく、予防はもちろん、悪化させないように努力する必要があります。万が一、腰痛が悪化した場合は決して無理をせずに、休みを取ることも大切です。今回ご紹介した内容を参考にしながら、腰痛対策を実践していくことをおすすめします。