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2023.08.10

訪問介護員(ホームヘルパー)の仕事内容とは?1日のスケジュールについて

要介護者の自宅へ直接行くのが訪問介護員(ホームヘルパー)です。訪問介護員の仕事を検討するにあたり訪問先でどのような仕事をしているのか、そして1日をどのように過ごしているのかが気になるところではないでしょうか。
ここでは、訪問介護員の仕事内容と、1日のスケジュールをご紹介します。

登録している会社へ出社して訪問先の状況や仕事内容をチェック

朝は所属している訪問介護事業所の事務所に出社します。ここで、その日に訪問する利用者の情報を確認し、訪問の準備を整えるのです。この後はお昼の休憩まで事務所に戻らず午前いっぱい出たままとなるケースが少なくありません。
訪問介護員が利用者1件あたりにかけられる時間には制限があります。「介護保険」を利用している場合、介護認定の段階で利用できる時間の上限が異なり、20分未満~90分未満です。また、医療保険を利用する場合は1回30~90分。保険を利用せず自費の場合は制限がありませんが、多くが90分以内の訪問となります。以上のことから1日の訪問件数は午前中と午後それぞれで2~3件、終日で5~6件となるでしょう。事業所ごとに異なりますが、下記が1日のモデルスケジュールです。
・8時30分……事務所に出勤
・8時50分……1件目に訪問して朝の身支度を介助
・10時30分……2件目に訪問して昼食の準備
・12時30分……事務所で昼休憩
・13時30分……事務所を再出発
・13時45分……3件目に訪問して清拭と着替えの介助
・14時30分……4件目に訪問して買い物代行と掃除
・15時30分……5件目に訪問して夕食の準備
・16時30分……事務所に戻って事務作業
・17時00分……業務終了

訪問介護員の仕事は介護職と生活援助

訪問介護員が訪問先で行う仕事は身体介護などのいわゆる介護と生活援助の2種類に大別されます。
介護は要介護者の身体に直接触れる介助のことを指し、入浴の手伝いや身体を拭く清拭、おむつの交換などの排泄関連、食事の介助や口腔ケア、車椅子への乗降などです。
生活援助は、利用者が自分の力で行うことが難しい家事など。具体的には掃除や洗濯、食事の準備や買い物の代行が生活援助にあたります。
利用者が訪問介護の申し込みをする際、ケアマネージャーとの面談などを通じてどのようなサービスを提供するか一人ひとりにプランを作成。訪問介護員は、それぞれの訪問先でプランに従ったサービスを提供することになります。

訪問介護員は介護職ゆえにできないこともある

訪問介護では、利用者に希望されたとしてもできないサービスがあります。
まず、医療行為。訪問介護員は医療従事者ではありませんので、医療行為はできません。インスリンの注射や服薬管理などが、訪問介護員ができない医療行為に該当します。
また、生活援助の範囲にも注意が必要です。利用者の生活に必須である掃除や洗濯はできますが、利用者以外の洗濯物やペットのお世話、洗車や家具・家屋の修理は訪問介護員の業務範囲外。また、生活必需品の買い物は代行できますが酒類や煙草などの嗜好品、贈り物の買い物はできません。

今回のまとめ

訪問介護員は、利用者それぞれに作成されたプランに従って、直接自宅に訪問してサービスを提供します。サービス内容は入浴や排泄の介助をする身体介護と、掃除や洗濯といった家事を手伝う生活援助。医療行為など訪問介護員にはできないこともあるので、プランの範囲内で心を込めたサービスを提供することが大切です。