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2023.08.10

仕事内容や勤務する施設の規模を問わず介護職に運転免許は必要

介護職の求人では、「普通自動車免許」の所持が応募条件になっているケースも少なくありません。実際に、介護の現場で普通自動車免許は必要とされているのでしょうか。
ここでは、介護職における普通自動車免許の必要性と、運転する場面について解説します。

施設利用者の送迎に従事するなら運転免許は必須

介護職で運転が必要になる場面は、利用者の送迎です。普通自動車免許には第一種と第二種があります。第一種は自動車などで公道を走行するための免許、第二種は営利目的でお客さんを乗せるための免許です。多くの人は、第一種を取得しているでしょう。
介護で送迎を行うための免許は、利用者を乗せていることから第二種が必要なのかと思われがちですが、実は第一種を持っていれば可能なのです。送迎業務のみであれば、介護に関連した資格を所持していなくても第一種の普通自動車免許さえあれば従事できます。

介護職に就いてから運転免許の取得を求められる理由

普通自動車免許を所持していなくても、もちろん介護職への就職は可能です。しかし、事業所によっては仕事をしながら普通自動車免許を取得するよう求められることも少なくありません。
車の運転が求められるケースとして、事業所の訪問エリアが広いため運転ができないと任せられない利用者が多いという事情が挙げられます。また、多くの事業所では専任の運転手を雇うのではなく介護従事者が兼任。任せられる仕事の範囲を広げ、キャリアアップに繋げるという意味で普通自動車免許の取得を求められることもあるのです。
なお、事業所によっては運転する業務に従事することで送迎手当などがつくこともあります。介護職は主に知識や技術の証明となる資格を取得することによってキャリアアップや給与アップを目指しますが、より従事できる業務の幅を広げていきたいと考えるのであれば、並行して運転免許の取得を検討しても良いでしょう。

運転免許所持者が優先的に採用される可能性

求人の中には最初から運転免許の所持を応募条件に含めている事業所が少なくありません。特に、車移動が必須なエリアが含まれる訪問介護の事業所などで、そのようなケースが見られます。
応募条件として運転免許の所持を挙げていない事業所でも、所持していることは良い材料として考慮してもらえるでしょう。国や自治体は、訪問介護や在宅医療に注力する方針を掲げています。また、高齢者が安全のため積極的に免許返納する動きもあることから、要介護者の家族が運転できなくなるケースもあるのです。このような事情から、介護職における運転ができる人の需要は今後も高まっていくと考えられます。

今回のまとめ

訪問介護で要介護者の自宅へ訪問する時やデイサービスの送迎など、介護職で車の運転が必要になる機会は意外と多く見られます。利用者を乗せて運転する際も、第一種普通自動車免許で運転が可能です。運転免許の所持が最初から応募条件になっている事業所もあるほか、採用された後に取得を求められることもあります。今後も、運転ができる人への需要が高まることも考えられることから、介護職への転職を検討する際は運転免許の取得も合わせて検討するのがおすすめです。