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2023.08.10

男性介護士の割合は増えている?!男性介護士が持つ強みとは

介護士は女性の仕事というイメージが強く、比率を見ても確かに女性の割合が多い仕事です。しかし、男性の介護士も増加傾向にあり、仕事で男性が活躍できる場面も少なくありません。ここでは、男性の介護士であることの強みを中心に解説しますので、男性で介護士の仕事に興味のある方はぜひ参考にしてください。

介護士の男女比

「令和3年度介護労働実態調査」によると、介護士を含む介護職全体での男性割合は21.8%で、介護士に絞ると26.1%。比率だけで言えば女性割合が高く、男性の少ない職種です。ただし、これは令和3年度のみをピックアップしたもので、「平成23年度介護労働実態調査」の時点では介護士の男性割合は23.8%と10年間で2%ほど増加。長期的な視点から言えば、男性が介護士に就く割合は年々増加しているのです。

男性介護士ならではの強み

男性介護士の強みには、どのようなものがあるのでしょうか。代表的なものが「力仕事」です。介護の仕事では、寝たきりの人をベッドから起こしたり、移動させたりといった利用者の体を介助する機会が多く発生します。介護士はあまり力を使わずに介助する技術を学んではいるものの、体の大きな利用者の介助などどうしても力が必要となる場面も少なくありません。そこで、力のある男性介護士の出番です。体の大きな利用者の介助も、少ない負担で安全に行うことができるでしょう。
また、男性利用者の中には異性に介助されることに抵抗のある人もいます。そのようなケースでは同性の介護士が担当することによって、スムーズに介助を行えるのも強みです。

男性が介護現場で活躍するためのポイント

男性介護士が現場で活躍するためには、やはり「男性ならでは」の強みを活かしたいところ。そこでポイントとなるのが「男性の気持ちに立った目線」です。女性割合の高い現場では、女性目線での意見に寄る傾向があります。もちろん女性の細やかな視点は必要ですが、利用者は女性だけではありません。現場ではもちろん、男性利用者のことも考えていますが、異性のことなのでどうしてもカバーしきれず男性利用者にとって不便さを感じさせてしまう可能性があります。同性である男性介護士が男性側の目線に立った意見を出すことで、どの利用者もカバーできる、より充実したサービスを提供できるようになるのです。
また、男性利用者の中には異性と話をしたり接したりするのが苦手という人もいます。そのような場合は同性の男性介護士が担当することで、安心して介助を受けてもらいやすくなるでしょう。
前述した力仕事もそうですが、男性介護士だからこそできることを意識して仕事を行うことで、現場で活躍しやすくなります。

今回のまとめ

介護職における男性の比率は低いですが、長期的に見ると年々増加傾向にあります。女性の多い職場だからこそ、男性の目線に立った意見は貴重です。男性と女性、双方の意見を取り入れることで、サービスの質の向上が期待できます。介助の際は強みである力仕事を率先して行えば、周囲からも頼りにしてもらいやすくなるでしょう。男性介護士である強みを把握し、現場で活かすことで活躍の場は広がります。