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2023.08.10

病院で勤務する介護士の仕事内容とは?介護施設との相違点

介護士が働く場所と言えば、老人ホームやデイサービスを思い浮かべるかもしれません。それに加えて、病院で働く介護士もいるのをご存じでしょうか。
ここでは、病院勤務の介護士について、仕事内容や介護施設との違い、メリット・デメリットを解説します。

病院勤務の介護士はどのような仕事をする?

病院に勤務する介護士は、入院している患者さんの生活サポートや、医療行為を伴わない看護師の仕事のサポートを主に行います。そのため、介護士ではなく看護助手やケアワーカーと呼ばれることがほとんどです。
具体的には、患者さんの食事や入浴、排泄の介助、服の脱ぎ着の介助、体位変換などの身体介護から、事務作業や清掃、器具の洗浄、ナースコール対応まで、様々な業務を行います。

介護士の仕事は病院と介護施設でどのような違いがある?

病院に勤務する介護士と介護施設勤務の介護士では、仕事にどのような違いがあるのでしょうか。

利用する方の年齢

介護施設を利用するのは、高齢の方がほとんどです。一方、病院の患者さんは幅広い年齢層がいます。老
若男女、様々な人と上手にコミュニケーションを取りながら働くことが求められると言えるでしょう。

レクリエーション活動の有無

介護施設では、入居者さんの心身機能を活性化し他の人とコミュニケーションを取るために、イベントやレクリエーション活動を実施します。しかし、病院は病気を治すことを目的としている施設ですから、そのような活動はほとんどありません。
イベントの企画や司会進行が苦手で避けたい方には、病院勤務の方がおすすめです。

医師や看護師からの指示

病院で勤務する介護士は、基本的に医師や看護師の指示を受けて仕事に当たります。一方、介護施設では、介護士が主体的に動くことがほとんど。介護施設にも看護師はいますが、病院に比べて人数が少なく、夜間はいないことも多いためです。

介護士が病院勤務するメリット・デメリット

介護士が病院で働くことのメリットとデメリットを解説します。

メリット1:医療の知識がつく

病院で医師や看護師の指示を受けながら働くことで、医療看護の知識が自然と付いていきます。医療の専門用語や医療器具の使い方を身近で見て学べるため、将来医療や看護に携わりたいと考えている方にはおすすめの環境です。

メリット2:患者の回復を見られる

病院勤務では、入院していた患者さんが元気に回復して退院していく様子を見ることができます。自分が関わった患者さんが元気になる姿は、働く上での大きなやりがいに繋がるでしょう。

メリット3:福利厚生の充実

病院で勤務する介護士も、その病院の福利厚生を受けられます。サービス内容は、住宅手当や医療費補助、社員向け食堂や託児所の用意、資格取得費用の補助など様々。勤務する病院を探す際は、福利厚生にも注目すると良いでしょう。

デメリット1:医師や看護師に従う必要がある

病院勤務の介護士は、基本的に医師や看護師の指示の下で業務を行います。これまで介護施設で主体的に業務を行ってきた方や、理想の介護像を持つ方にとっては、何をするにも指示を仰がねばならない環境はストレスかもしれません。

デメリット2:感染リスクがある

病院には、風邪やインフルエンザ、コロナウイルスなどにかかった患者さんが多数やってきます。そのため、介護施設と比べて感染リスクが高くなることを覚えておきましょう。

今回のまとめ

病院で勤務する介護士の仕事内容やメリット・デメリットをご紹介しました。病院で働く介護士も、介護施設で働く場合と同じく、資格の取得が必須というわけではありません。ただし、国家資格である介護福祉士を取得することで、良い条件で採用される可能性が高くなります。
また、管理職やケアマネージャーを目指す場合にも介護福祉士資格が必要です。活躍の場を広げたい方は、介護福祉士資格にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。