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2023.08.10

介護福祉士実務者研修の実務者研修教員講習会とは?

介護福祉士実務者教員講習会は、介護福祉士実務者研修の教員を育成、指導力の強化が目的として行われている講習会です。介護福祉士の国家資格取得には、実務者研修の修了が必須となったため、その指導を行う教員のニーズが高まっているため受講生が増えています。また、事業所の介護リーダーの養成や後進への指導にも役立つのでおすすめの資格です。
ここでは、介護福祉士実務者研修の受講方法や要項、費用など詳しくご紹介します。

オンラインでも受講できる介護職の実務者研修教員講習会

介護福祉士実務者研修教員講習会は、介護にかかわる内容のほか、教育方法について学びます。カリキュラムの内容は下記の3科目、合計50時間の受講が必要です。

介護教育方法(30時間)

教育方法の基礎的理論を学び、介護福祉教育における具体的な教授、学習内容について理解します。

介護課程の展開方法(15時間)

介護実践のためのアセスメント、計画立案、実施、評価の過程展開を学び演習を行います。

実務研修の目的、評価方法(5時間)

実務者研修の目的と研修の構成、評価のあり方を学び、実務者研修の教育方法について理解します。
講座やスクールによってカリキュラムは様々ですが、通信教育+課題提出と数日の通学またはリモート通学で修了できます。スクールが自宅から遠方にしかない場合でも、資格の取得が可能です。

課題提出が必要になる

資格修了には受講だけではなく、通信教育・通学教育ともに課題の提出が必要です。
実務者研修の教員は「専任教員」と「一般教員」の2種類あります。それぞれに必要な要件が違いますので注意してください。

専任教員

専任教員の必要条件としては、
「実務経験5年以上の介護福祉士である」という条件があります。また、「介護に関する科目を教授する資格を有する者であり、以下のいずれかに該当する者」という条件も満たさなければなりません。
・大学等の教授、准教授、助教師または講師
・養成施設、福祉系高校(一般高校)での教歴3年以上
・福祉系高校(特例高校)、実務者研修での教歴5年以上

一般教員

一般教員の場合は、介護課程Ⅲを担当する場合は、上記の専任教員要件のいずれかを満たし、実務者研修教員講習か、実習指導者講習会を修了していることという条件があります。
また、医療的な行為を担当する場合は、「実務経験5年以上の看護師等であり、『医療ケア教員講習会』を修了していること」といった条件を満たさなければなりません。
『医療的ケア教員講習会』とは、介護福祉士養成施設等における医療ケアの講義を教授する予定である者、または喀痰吸引等の指導看護師を予定する方向けの厚生労働省指定の講習会です。
「医療的ケア」を担当するためには、実務経験のある看護師であることが必須です。

参加費用は5万円から10万円程度

実務者研修教員講習会は、選択するスクールや講座によって費用に幅はあります。
受講費用は5万円~10万円程度で受講できるところが多く、通信講座を中心とするのか、通学学習のみを選択するのかによって金額に差があります。

今回のまとめ

介護福祉士の資格や実務経験がある方は、実務者研修教員講習会の受講によって、キャリアアップや収入アップに繋がる可能性があります。教員へキャリアアップを考えていなくでも、組織の一員としてもスキルアップに繋がることは大きなメリットです。受講は通信講座で比較的短期間で修了でき、介護の仕事をしながら自宅で学べる、おすすめの資格講座だと言えるでしょう。