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2023.08.10

介護職に義務化された認知症介護基礎研修が免除される資格やケース

認知症介護基礎研修は2024年の4月に介護従事者に義務付けられる資格です。認知症への理解を深めるほか、適切なケアや介護技術を身に付けるために受講が義務化されています。しかし、認知症介護基礎研修が一体どのような研修内容なのか、よく分からない方も多いのではないでしょうか。
ここでは「認知症介護基礎研修の内容」や「受講を免除されるケース」「受講費用」についてご紹介します。介護の現場で活躍されている方は、ぜひ参考にしてください。

介護職に受講が義務化された認知症介護基礎研修とは?

認知症介護基礎研修とは、認知症への理解を深めるための介護従事者向けの研修です。認知症とは脳になんらかの障害が起きている状態で、記憶が失われたり、感情がコントロールできなくなったりと日常生活に大きな影響を与えます。人によっては幻覚や幻聴といった症状も現れるため、認知症への理解が乏しい方は驚くことも多いかもしれません。
認知症の当事者やその家族は病状の理解に苦しむケースが多いのが現状です。介護従事者の方の中にも認知症への理解が少なく、介護の現場でどのように患者と向き合って良いのかわからないといった方もいます。
認知症患者をサポートするためには、家族だけではなく介護従事者がきちんと病気への理解を深め、介護に必要な技術を学ばなければなりません。
そこで考えられたのが認知症介護基礎研修です。認知症の病状だけではなく、認知症患者を取り巻く環境への配慮方法、必要なケアを施すための知識や技術を学ぶために認知症介護基礎研修が行われるようになりました。

認知症介護基礎研修の受講が免除される資格やケース

認知症介護基礎研修は2015年に策定された研修ですが、資格取得は現時点で任意です。しかし、年々認知症患者が増えていることや、一般的な介護に比べて認知症感謝のケアが難しいといった介護従事者の声を参考に、2024年4月から認知症介護基礎研修は義務化されることになりました。
現在、介護の現場で働いている方も、2024年の春を目途に認知症介護基礎研修を受講する必要があります。
医師免許や看護師資格、福祉に関わる資格を所有している方は認知症介護基礎研修が免除されるので覚えておきましょう。ただし、有資格者でも認知症に関する科目を受講していなかった方は認知症介護基礎研修の受講が必須です。
また、介護に直接関わらない役職の方は、認知症介護基礎研修の受講が免除される場合があります。

認知症介護基礎研修の受講方法

認知症介護基礎研修は自治体で研修を行っているところもあれば、スクールに委託しているところもあります。各自治体によって受講方法が異なるので、あらかじめ確認しておきましょう。
自治体が主体となって認知症介護基礎研修を行っているケースでは、受講料は無料としている場合が多いです。受講料は無料でもテキスト代として1,000円ほど徴収される場合や、受講料を3,000円程度の金額に定めている自治体もあるので、予算が気になる方は事前に確認してください。
スクールに委託して認知症介護基礎研修を行っているケースでは、受講料は5,000円前後に設定しているケースが多いです。予算を立てたい方は、1,000~5,000円程度と見積もっておきましょう。

今回のまとめ

介護従事者は近い将来、認知症介護基礎研修の受講が必須となります。認知症という病気に向き合いながら介護を行うためにも、認知症介護基礎研修で知識や技術を高めましょう。認知症について学ぶことで患者本人はもちろん、その家族に適したケア方法が見つかる可能性があります。
認知症介護基礎研修の受講料は比較的リーズナブルなので、資格取得に身構える必要もありません。介護の質を高めるためにも、義務化を機に認知症介護基礎研修を受けてみてはいかがでしょうか。