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2023.08.16

介護施設の入居者が急変したときにスタッフが取るべき対応

老人ホームなどの入居型の介護施設や、ショートステイなどの宿泊型の介護施設で働く際は、スタッフの少ない時間帯における緊急対応に不安を感じるかもしれません。介護施設の入居者の急変や事故時のケガに対して、介護スタッフはどのように対応すれば良いのでしょうか。ここでは、緊急時に役立つ対応マニュアルと、必要な準備についてご紹介します。

緊急時の対応マニュアルの作成は介護職の必須事項

介護施設における緊急時対応マニュアルの作成は、入居者の命を守るだけでなく、介護職スタッフが安心して業務に取り組むためにも不可欠です。
介助や見守りが必要な高齢者が入居する介護施設では、日常的な医療行為が必要な入居者に対して、看護師や介護士が適切な処置を行います。多くの介護施設では日勤帯に看護師や介護士を配置しており、入居者の体調急変が生じても迅速に対応できる体制を整えていますが、24時間常駐しているとは限りません。
また、夜間は日勤帯よりも看護師や介護士の人数が減るのが一般的です。夜勤やその前後の時間帯は一人体制や非正規職員のみといった配置を行う施設も見られます。
そのため、どの時間帯においても全ての介護職スタッフが入居者の急変に適切に対応できるように、緊急時の対応マニュアルが必要となるのです。

対応マニュアルは様々な想定に基づいて作成することが大切

介護施設の入居者の体調急変には、意識消失、呼吸困難、激しい痛み、嘔吐、吐血などさまざまな症状があります。これらの状況においては、状況確認、必要な救急処置や救急搬送の要請、入居者の家族への連絡が必要です。どのような状況でも、迅速かつ適切な対応をするためには、さまざまなケースに基づいたマニュアルの作成が欠かせません。
管理者や看護師が施設内にいる場合だけでなく、夜勤帯など介護職スタッフのみで対応しなければならない場合の指示や応援要請もマニュアルに含めることが重要です。
また、緊急時に使用する機器や器具の設置場所もマニュアルに明記し、定期的な確認を行うこともマニュアルに含めましょう。常に備えられているべき設備としては、看護師が主に管理するAEDや吸引器は、緊急時に使用するマスクやガウン、手袋などスタッフ用の防護具などが挙げられます。これらの場所を明記し、すぐに使用できる状態に管理しておくと、緊急時にも迅速な対応が可能です。

介護職には緊急時こそ冷静な対応が求められる

介護施設では、入居者の体調急変だけでなく、転倒や誤飲などの事故が発生する場合もあります。このような緊急時には冷静な対応が求められますが、介護職スタッフ自身がパニックになってしまうことも少なくありません。
緊急時対応マニュアルを基にロールプレイなどを行い、事前に対応をシミュレーションしておくと、実際に事故が発生した時にも慌てずに対応できるようになります。また、緊急時対応マニュアルの作成過程を通して、介護職が迅速に駆け付けられる体制や、必要な物品の準備、連絡先一覧などを整えておくと、より早期に適切な対応を取れるでしょう。
入居者の命を守るだけでなく、入居者家族との信頼関係を維持するためにも、緊急時には冷静な対応が必要です。

今回のまとめ

介護施設では、入居者の体調の急変や事故などで昼夜を問わず緊急時対応を求められます。緊急時対応マニュアルを作成して平時から備えてシミュレーションを繰り返すことで、冷静に緊急時対応を行えるようになるでしょう。また、緊急時対応マニュアルの作成を通して、全スタッフが的確かつ迅速な緊急時対応を行える体制を整備することも重要です。

緊急時のよくあるケースは、資格講座でも学びます。

緊急時の対応のなかでも、よくあるケースについては介護職員初任者研修介護福祉士実務者研修の講義、または各社が開催している個別の研修でも学ぶことができます。事前に対応法を知っておくのはやはり安心です。
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