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2023.08.16

介護職員初任者研修のレポート課題の作成ポイント

介護職員初任者研修を受講してしばらくするとレポート課題の提出を求められます。提出回数や内容はスクールによって異なりますが、一定の基準に達していなければ不合格となり、再提出しなければなりません。ここでは、レポート課題の作成ポイントと1回で合格するコツをご紹介しますので、書くのが苦手で困っている方は参考にしてください。

覚えておきたい介護職員初任者研修に関する専門用語

レポートの提出は一般的に3回程度で、設問に対して200~500文字で答えるのが基本です。テキストの内容をそのまま記載していい問題と、学習した専門用語を使って自分の言葉で説明する問題の2つがあります。自分の言葉で説明する問題では、専門用語の知識を整理しておくのがポイントです。
レポート課題に多く出題される専門用語として、尊厳の保持、QOL、自立支援が挙げられます。尊厳の保持とは、生きていく上で護られなければならない権利やプライバシーを保護することです。QOLとは「Quality Of Life」の略で、「生活の質」を意味します。介護業界での「QOLの向上」は、その人らしい生活を尊重しようという意味で使われることばです。自立支援とは、その人の今ある能力を最大限に活かして、地域の中で自立していけるように支援することを指します。

介護職として働く場面を意識したレポート内容にすることが重要

レポート課題の目的は、学習内容をしっかり理解できているかを問うことです。自分が介護職として働いている場面を意識しながらレポートにまとめると自分らしい文章になります。
例えば、「介護を提供する際の留意点」を500文字でまとめる課題が出題された場合を考えてみてください。介護を提供するに当たり一番大切なのは「尊厳の保持」にあるとした上で、利用者一人ひとりのニーズに対応し、安全に暮らせる環境を作るために介護職としてできることに触れ、家族や地域との連携の必要性をまとめると良いでしょう。
レポートを作成する際の注意点として、文章は簡潔にまとめて1文1内容にする、あいまいな表現を使わない、接続詞は多用しない点などに気を付けると、読みやすい文章になります。

介護職の先輩にレビューしてもらうのも効果的

書くのが苦手で何を書いていいか分からない、考えがまとまらないなど、自分ひとりの力でレポート作成が難しいという方は、介護職の先輩にレビューしてもらうと良いでしょう。実務者研修や介護福祉士の資格を持っている先輩だと、レポート課題を経験しているはずなので、力になってくれます。
ネットで論文を調べてコピペしたり、チャットGPTなどの生成AIアプリにキーワードを入力したりすることでレポートが簡単に作成できる時代となりましたが、スクールの先生方はちゃんと見破ります。コピペチェックや生成AIで作成した文章かどうかを調べるアプリもあるため、自分の力でレポートを作成した方が無難です。
介護現場では、介護記録など文章をまとめる能力も必要となるため、今のうちに慣れておくことをおすすめします。

今回のまとめ

介護職員初任者研修のレポート作成を攻略するには、介護の専門用語を理解し、介護職として働く自分をイメージしながら、自分なりの言葉で書くことが大切です。テキストに書いてあることばかりのため、難航することは滅多にありませんが、どうしても書けない場合は、介護職の先輩に助けてもらいましょう。自分も体験しているので、力になってくれるはずです。