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2023.08.16

介護職員初任者研修と介護福祉士実務者研修はどちらから受講すべき?

介護業界に転職したばかりの介護初心者が最初に目指す資格として「介護職員初任者研修(以下:初任者研修)」と「介護福祉士実務者研修(以下:実務者研修)」があります。資格の違いなどが分からず、どちらから受講すべきか悩んでいる方も少なくありません。
ここでは。初任者研修と実務者研修のどちらを先に取得すべきかご紹介しますので、受講を検討している方は参考にしてください。

介護福祉士を目指す方は介護福祉士実務者研修を先に受けることが近道

初任者研修は介護職のスタートラインとなる入門資格で、食事や入浴、排せつの介助や生活援助などの基礎的な知識とスキルを学びます。介護未経験で介護の知識やスキルがない方は、初任者研修から受けるのがおすすめです。
実務者研修は初任者研修のワンランク上の資格としての位置付けで、介護経験者を対象にした資格です。医療的ケア(喀痰吸引や経管栄養)など、より実践に役立つ専門的知識やスキルを学習します。介護福祉士国家試験を受験する方は、3年の実務経験とともに実務者研修の受講が必須条件です。
介護初心者や未経験の方は初任者研修をまず受講して、次に実務者研修という流れが一般的ですが、国家資格である介護福祉士の資格を取得したい方は初任者研修を飛ばして実務者研修から受けるのが近道です。

介護職に就く方が低資金・短期間で勤務するには介護職員初任者研修が最適

介護業界は無資格・未経験でも働ける求人が多いのですが、資格を取得していると就職や転職で有利になり、働き方や職場の選択の幅が広がります。低資金・短時間に資格を取得して、とにかく早く介護職に就きたい方、有資格者として介護職に就いてから次のステップを考えたい方は初任者研修がおすすめです。
初任者研修の学習時間は130時間で、最短3週間で取得することも無理ではありません。受講費用は地域やスクールによって異なりますが、約3~9万円となっています。
一方、実務者研修の学習時間は450時間で、6カ月~1年程度でかかります。介護の知識がない状態から実務研修を受ける場合の費用は約11~17万円が必要です。
初めて介護の学ぶ人にとって、時間的にも金銭的にもハードルが高く、負担が大きくなってしまうので注意してください。

介護職の資格は初任者研修から介護福祉士実務者研修に途中切り替え可能

実務者研修と初任者研修のカリキュラムは、9科目共通しているため、実務者研修を受講しながら初任者研修の科目をカバーすることもできます。つまり、初任者研修を受講せずに、いきなり実務者研修から勉強を始めることも可能です。
スクールの中には、初任者研修を受講中に途中から実務者研修に切り替えることができるところもあります。介護職への興味が高まり、介護福祉士としてのキャリア形成を考える方は途中切り替えのできるスクールを選ぶと時間の短縮が可能です。途中切り替えができないスクールもあるため、事前にしっかり確認しておきましょう。

今回のまとめ

初任者研修を受けずに実務者研修を受講することは可能ですが、とにかく低料金短時間で介護の資格を取得して介護職に就きたい方は、初任者研修から始めることをおすすめします。スクールによっては、初任者研修の受講途中で、実務者研修に切り替えできるところもあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。