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2023.08.29

厚生労働省の介護の仕事に対するイメージアップの取り組みとは?

介護の仕事は社会的に重要な役割を果たしているにもかかわらず、肉体的・精神的な負担が大きいイメージがあることから、介護業界で働くことに対してネガティブに捉える方も少なくありません。しかし、高齢化社会の進展に伴い、ますます介護職の人材確保は重要性が増すため、厚生労働省が中心となって介護の仕事に対する様々なイメージアップの施策が行われています。
ここでは、体験学習やイベント、広報活動など、イメージアップの取り組みをご紹介しますので、介護の仕事に興味がある方はぜひ参考にしてください。

介護の理解を促進するための体験学習を開催

厚生労働省では、介護業界以外の方々に介護職に興味を持ってもらうための体験学習を開催しています。
体験学習では介護施設やデイサービスなどの現場を見学し、利用者のケアや日常生活のサポートを実際に行っています。参加者は、介護職員の指導のもと、身体介助や食事の支援、レクリエーション活動などを実施して、介護現場の体験が可能です。
現在はオンラインでの学習も広がっており、専門家から介護に関わるコミュニケーション方法を学ぶなど、施設に行かなくても体験学習が受けられる機会があります。
また、体験学習の普及のため、体験機会を提供する団体や施設に対して自治体から謝礼金を支給するなど、積極的な支援策が展開されています。

厚生労働省が選定した事業実施団体によるイベント

厚生労働省では、介護の仕事に対する理解を広げるために、マスコミやコンサルティング会社などを事業実施団体として選定し、介護に関するイベントを開催しています。
その中の1つの取り組が、若年層にも介護に興味を持ってもらうことを目的とした、中学校や高校への介護に関する出張授業です。
この取り組みでは、専門の講師や現場の介護職員が学校を訪れ、生徒たちに直接的な指導を行います。介護の現場での実際のケースを学んだり、模擬的なケア体験を実施したりして、生徒たちが介護職に対する理解を深める機会を提供しているのです。
中学校や高校への出張授業は、進路選択時に介護業界への道も選択肢に入れるきっかけとなり得る重要な役割を果たしていると言えるでしょう。若い世代に介護の仕事の魅力ややりがい、必要性を伝えることで、介護職のイメージアップを図り、将来的な介護人材の確保を目指しています。

キャッチーでポップな広報活動によるイメージアップ

平成30年度には、「介護職のイメージ刷新等による人材確保対策強化事業」が実施され、その一環として世代横断的な広報活動と銘打ち、若年層の興味喚起のために明るいイメージのポスター制作やイベント開催などが行われました。
鮮やかな色使いや、ユニークなイラストを用いた見栄えの良いポスターを作ったり、介護や福祉をポジティブな切り口で捉えたイベントを開催したりして、親しみやすさと興味を持ってもらう仕掛けを行っています。
こうした取り組みは、介護業界に明るいイメージを抱きにくい若年層にアピールするための、効果的な広報活動となっているのです。

今回のまとめ

介護業界は将来的にさらに人手の確保が必要となる見込みですが、ネガティブなイメージを持つ方も多く、特に若年層の取り込みは大きな課題です。しかし、介護の仕事をしっかりと理解する体験学習や、学校でのイベント、若年層をターゲットとしたデザインでの広報など、厚生労働省が様々な施策を行いイメージアップに取り組んでいます。介護職に少しでも興味がある方は、これらの取り組みを調べてみたり参加してみたりすることで、自身のキャリアの選択肢を増やすことに繋がるかもしれません。