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2023.08.29
介護事務の1日の流れは?詳しい仕事内容について
介護事務とは、主に事務作業を行い介護職やケアマネジャーのサポートをする仕事です。介護の仕事と言うと、実務を行う介護職や、ケアプランの作成を行うケアマネジャーが思い浮かぶかもしれません。しかし、介護事務が担当する書類作成や備品発注などの事務作業も重要な業務です。
ここでは、介護事務の業務内容や業務の特徴についてご紹介します。介護事務の仕事に興味がある方や将来的に介護事務を目指している方は、ぜひ参考にしてください。
介護事務は連絡事項の確認から始まって書類作成や電話対応を行う
介護事務の1日の流れは、まずは施設内のスタッフや外部からの連絡事項の確認から始まります。具体的には、前日夜勤だったスタッフからの引き継ぎ、当日一緒に働く職員との情報共有、施設へのメールのチェックなどを行います。
その後、毎日の作業として、利用者の健康状態やケア内容の記録など、様々な書類の作成・更新を行います。また、利用者や家族からの問い合わせ対応、市役所や医療機関からの電話対応なども介護事務の主な業務です。
パソコンを使った作業が多い
介護事務のメインの仕事の一つに、パソコンで行う介護給付費明細書の作成業務があります。
介護給付費明細書は、介護保険制度に基づいて国民健康保険団体連合会に介護保険サービスの報酬を請求するための書類です。明細書には利用者情報や介護サービスの内容、介護給付費の保険給付の割合などを記載します。
そのほか、職員のシフト管理や勤怠管理、給与計算といった労務に関わる業務や、備品の発注業務などを行います。いずれもパソコンを用いて行う業務であるため、介護業界の他の職種と比べても、デスクワークが多いのが特徴です。
ただし、介護施設は人手不足のところも多いため、場合によっては介助の補助などの現場作業も行うケースがあります。介助などに抵抗がある方は、あらかじめ面接の段階で仕事内容を確認しておくことが重要です。
介護事務の残業は少ない
介護事務職は、利用者を直接介助することが少なく夜勤がないため、残業は少ない傾向です。通常、1日の終わりに介護サービスの実績集計や備品の発注、事業所内の片づけを行い、夕方に退勤するケースがほとんどです。
ただし、介護給付費明細書の提出を毎月10日までに行わなければならないため、月末月初は業務が増大し残業時間が多くなる場合があります。加えて、勤怠管理や給与計算業務も担っている場合は、給与支払い日が近づくと業務が増えるかもしれません。
介護事務は他の介護関連の職種と比べて残業は少ないですが、施設や担当する業務の幅によって、違いが出ることに注意してください。
今回のまとめ
介護事務職は、デスクワークの割合が高く、身体的な負荷が少ない点、残業も比較的少ない点から働きやすい仕事です。介護業界は今後ますます需要が拡大することが見込まれているため、介護事務職は安定的なキャリアを形成しやすいでしょう。
しかし、仕事内容を把握していなければ、介護事務職になってもギャップを感じて早期に離職してしまう可能性も否定できません。介護事務に興味がある方やこれから介護事務を目指す方は、今回ご紹介した内容を参考に介護事務職の仕事内容を理解し、転職後のミスマッチを防いでください。