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2023.08.31
介護現場で良好な人間関係を築くための方法とコミュニケーションの基本
介護現場は人間関係が重要な職場です。要介護者の方とそのご家族を始め、職場の同僚や上司との日常のコミュニケーションは業務をスムーズにするだけでなく、良好な人間関係を築くためにも重要です。
ここでは、介護現場で良好な人間関係を築くために知っておきたいコミュニケーションの基本についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
介護現場では相手を尊重して話を聞くのが大事
介護現場におけるコミュニケーションでは、相手の意見を尊重し、一方的な会話を避けることが大切です。相手の気持ちや意見を理解するためには、自分の意見を押し付けるのではなく、一歩引いて話を聞く姿勢でいることを意識してください。
相手の話している内容や考えに対して否定することは良くありません。自分と意見や考えが違っていたとしても、そのような価値観もあると受け入れることが重要です。
要介護者の方に対してだけでなく、そのご家族や同僚の方に対しても同様に、傾聴する姿勢を意識してください。
共感を意識すると人間関係は良好になる
相手の気持ちに共感するように意識するだけでも、良好な人間関係を築くことは可能です。相手が置かれている状況や立場、感情を理解して言葉で表現することで、相手の方は理解されていると感じて安心するでしょう。
例えば、「それは大変でしたね」や「そのことでお困りだったんですね」などと共感する声かけをすることで、相手との信頼関係を築けます。
多角的な視点から客観的に物事を捉えることができれば、相手の気持ちを自然と読み取れるようになり、スムーズにコミュニケーションを取れるようになるでしょう。
意識的に相手の名前を呼ぶ
相手の方の名前を意識して呼ぶことも大切です。人は自分の名前を呼ばれることで存在を認識されていると感じ、自己肯定感が高まると言われています。特に、介護現場においては、要介護者の方が自己の存在を確認して自尊心を保つためにも、相手の名前を呼ぶことは非常に大切です。
その他、非言語コミュニケーションを大切にすることも意識したいポイントです。非言語コミュニケーションは、言葉以上に重要となるケースも多く、ビジネスシーンにおいても重要視されるコミュニケーション技術の一つと言えるでしょう。
非言語コミュニケーションには、表情や身振り手振りなどのジェスチャーなどが含まれており、目線の高さや落ち着いた穏やかな口調でも相手に与える印象は大きく変わります。相手に安心感を与えるような言葉遣いや話し方を意識するだけでも、良好な人間関係を築きやすくなるでしょう。
今回のまとめ
介護現場における良好な人間関係を築くための基本的なコミュニケーション方法として、相手を尊重し、話をしっかりと聞くこと、共感の意識を持つこと、そして相手の名前を意識的に呼ぶことが重要です。これらの基本的なスキルを日々のコミュニケーションに取り入れて、介護現場での人間関係を良好なものにしていくことをおすすめします。