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2023.08.31

サラリーマンや会社員を定年退職後に介護職の再就職は可能?

介護業界では、若い世代だけではなく幅広い年齢層の人が働いています。60歳以上のシニア世代の介護士が活躍している施設も多くあるため、会社員などを定年退職後に、セカンドキャリアとして介護職を選ぶ人も珍しくありません。しかし、シニア世代の60代から介護職に再就職することは可能なのでしょうか。ここでは、定年退職後に介護職の再就職が可能なのか、介護業界が抱える慢性的な人手不足と合わせて詳しく解説します。

定年退職後に介護職で働いている人は多い

介護職は20代や30代の若い世代だけではなく、60代のシニア世代もたくさん活躍しています。飲食業やサービス業などと比較しても、介護業界の労働者は平均年齢が高いことが特徴です。そのため、シニア世代が介護業界に再就職を望むことは珍しいことではありません。
しかし、いきなり正社員として雇用されるのは難しいと考えておいた方が良さそうです。
正規雇用を求めるのであれば、「介護職員初任者研修」などの資格の取得をして間口を広げておくと良いでしょう。

介護業界は慢性的な人手不足に悩まされているので再就職しやすい

介護業界の人手不足は深刻な問題です。少子高齢化が加速し、今後も介護業界は急成長することが予想されます。そのため、人手不足の解消は重大な課題の一つです。
また、介護業界の慢性的な人手不足は少子高齢化と言う社会背景の他に、介護現場での過酷な労働環境にも大きく関係しています。

離職率が高い

仕事内容の過酷さの割に社会的評価が低く、介護職を希望する若手人材や未経験人材が少ないことも原因の一つです。介護士の推定年収は他業種と比べると低く、生活していくことが厳しいような介護士も存在します。
また、介護現場は一緒に働く介護士のほかに、利用者やその家族、医療スタッフなど多くの人と接する機会があります。そのため、人間関係で悩みやすく最終的に辞めてしまうケースもあり、介護士の定着率を上げる対策も必要です。
介護業界にはそういった背景があるため、シニア世代にも求人の門戸が広がっています。年齢不問・未経験・無資格でも再就職しやすい業界です。

人生経験豊富なベテラン社員の社会経験と対応力は重宝される

介護職は、体力のある若い世代だけが活躍できるわけではありません。ある程度の社会経験や人生経験を積めば、利用者さんとのコミュニケーションが上手に取れる場面が多くあります。そのため、60代以上のシニア世代は重宝されるのです。
家事や子育て仕事の経験などの人生経験は、介護職にも必要なスキルの一つ。また、人生経験から得た応用力や対応力は、若い世代にはない強みです。
利用者と年齢が近いと言うことも利点のひとつでしょう。年齢が若い世代に比べて、利用者の相談相手や話し相手になれるなど、シニア世代ならではの寄り添った介護を実践できます。

今回のまとめ

定年後の再就職先として、介護職はおすすめの職業です。介護業界の慢性的な人手不足により、定年後のシニア世代の雇用も積極的に行っています。これまで会社員として培ってきた、人生経験や社会経験が存分に発揮できる職種と言えるでしょう。体力的な心配はもちろんありますが、無理のない範囲で働くことも可能です。今後ますます発展が期待できる介護業界へのチャレンジを、定年後の選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。