全国の介護・福祉資格講座を検索・申し込みできるフクシカサーチ「お知らせ・コラム」ページ

メニュー

Column

お知らせ・コラム

Column

2023.09.07

介護職の移動支援従事者(ガイドヘルパー)養成研修とは?

介護職について調べている際に、移動支援従事者(ガイドヘルパー)養成研修について見聞きした方は少なくないでしょう。移動支援従事者は、介護業界に大きく貢献している存在として知られていますが、この養成研修とはどのようなことが行われているのでしょうか。ここでは、移動支援従事者養成研修の概要について、詳しくご紹介します。

介護職での移動支援従事者は障害を持っている人の移動を助ける介護資格

そもそも介護職における移動支援従事者とは、障害者の移動を助けるのが仕事です。移動支援従事者として働くためには、移動支援従事者の資格が必要であり、養成研修を受けなければなりません。介護で移動を助けると聞くと、高齢者をイメージしてしまいがちですが、実際には知的・全身性の障害によって、自身で歩けない方は数多く存在します。移動支援従事者は、そんな人たちがケガや事故の心配をせずに外出できるようサポートする必要があるのです。
移動先は一人ひとりの事情によって様々であり、病院や学校など生活に欠かせない場所から、商業施設や旅行先なども含まれます。あくまでも移動支援従事者の仕事は、安全に移動させることを目的としているため、移動させる場所に制限が設けられていません。自由に移動できない障害者を支えることで、その方が豊かな暮らしを送れるようバックアップする役割があります。

取得に必要な移動支援従事者(ガイドヘルパー)養成研修は障害ごとに違う

移動支援従事者養成研修のカリキュラムは、障害ごとに異なります。研修は「視覚障害者移動支援従業者養成研修過程」「全身性障害者移動支援従業者養成研修過程」「知的障害者移動支援従業者養成研修過程」の3つに分けられており、それぞれで学べる知識や技術などが異なるのが特徴です。また、研修にかかる合計時間も異なります。
講義と演習には、科目ごとに研修時間が指定されています。ただし、介護職員基礎研修修了者をはじめ、一部の資格を持っている方は、科目の研修時間が免除されるため安心です。もし養成研修を受けたいと考えている場合は、自分が取得した資格が免除の対象となるのか確認しておきましょう。資格の種類は3つありますが、いずれも可能業務が異なります。ただし、初任者研修以上の資格を持っている場合は、知的障害者の移動を助けることは可能です。研修を受けられる条件は自治体によって違うため、事前にホームページで確認する必要があります。

自治体指定の事業者によって行われ修了試験は実施されない

上述したように移動支援従事者の資格を取るためには、各障害者研修を受けなければなりません。研修は講義と演習にそれぞれに分かれており、講義は「サービス利用者の理解」「障害者福祉に関する制度及びサービス」などの科目に分かれています。すべての障害者研修に共通している科目もあれば、他の研修にはない科目も存在するため、すべての資格を取りたい場合は3つの研修を受けなければなりません。
移動支援従事者も修了試験はなく、いずれも15~20時間程度あれば取得できます。介護資格はある程度勉強する時間が必要になったり、修了試験へ向けて勉強したりするなど、大変な思いをしてしまうことがほとんどです。しかし移動支援従事者は比較的簡単に取得できるため、キャリアアップを目指す方は研修を受けて損はありません。

今回のまとめ

移動支援従事者は障害者の豊かな暮らしを支えられる仕事です。仕事をするには資格を取得する必要がありますが、障害によって研修が3つに分かれていることを覚えておきましょう。いずれも修了試験が無く、短時間で取得できるので、キャリアアップにおすすめの資格です。