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2023.09.08

介護福祉士を学べる専門学校と大学の違い

介護福祉士の受験資格を満たすには様々な方法がありますが、中でも大学や専門学校への進学は、早期に介護福祉士になるための有効な手段です。しかし、同じ学校であっても、専門学校と大学では教育内容や受験資格を満たすまでの期間に違いがあることをご存じでしょうか。
ここでは、介護福祉士を学べる専門学校と大学の違いをご紹介します。それぞれの特徴を理解し、ご自身に合った学び方を見つけるための参考にしてください。

大学と専門学校では介護福祉士になるまでの期間が違う

大学や専門学校を卒業して介護福祉士を目指すには、「厚生労働大臣から介護福祉士養成施設として指定を受けている大学や専門学校を卒業する」もしくは「福祉系の大学や専門学校を卒業し、その後1年以上介護福祉士養成施設に通い卒業する」のいずれかを満たす必要があります。
前者の場合は卒業と同時に資格試験が受けられるため、専門学校の場合は最短で2年、大学の場合は最短4年で資格の取得が可能です。
後者の場合は、学校卒業後、さらに最低でも1年間は養成施設に通う必要があるため、専門学校に通う場合は最短で3年、大学の場合は最短5年かかります。
少しでも早く介護福祉士の資格を取得したい方は、介護福祉士養成施設に認定されている2年制の専門学校を検討すると良いでしょう。

大学は一般教養や専門科目など介護福祉系以外も幅広く勉強する

大学と専門学校の違いは、資格取得までの年数以外に、教育内容の幅広さがあります。
大学では介護士になるための知識や技術を学ぶカリキュラムだけでなく、一般教養を含めた幅広いジャンルが学べます。
文学・法学・社会科学・経済学など、多岐にわたる学問領域の知識を得る機会があるため、介護以外の分野も勉強したい方にとって良い環境です。幅広い知識を得ることで、将来的に介護福祉士以外の別のキャリアを考える際にも役立つ可能性があります。
ただし、資格取得までの期間が長くなることや、介護福祉士に直接的に関連しない科目も履修する必要があることから、介護のことのみを学びたい方は注意が必要です。

専門学校は専門知識や実技実習に特化している

専門学校は介護福祉士に特化したカリキュラムが受講できます。
介護福祉士の実務に直結した科目が中心となっており、身体介護や認知症ケア、生活支援技術など、介護業務における実践的な知識や技術の習得が重視されます。また、実習や実技訓練も充実しており、現場での実際の介護業務を経験する機会も得られるのがメリットです。
直接的に介護業務に必要なスキルを身につけることに特化しているため、大学と比べて2年早く、介護福祉士の資格取得の要件を満たせます。
将来的に介護現場で即戦力として活躍することを目指す場合には、専門学校で学び、早期に介護福祉士として働き始めるのも、キャリア形成において有効です。

今回のまとめ

大学と専門学校のいずれに進学しても介護福祉士を目指すことは可能ですが、学校に通う年数や、学べる内容に違いがあります。介護福祉士として早期に働き始めて介護業界のキャリアを重ねていくか、広範な知識をつけて様々な仕事ができる可能性を広げるかなど、将来のキャリアを考えた上で適切な学校を選択してください。