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2023.09.13

認知症介護実践者研修とは?取得すると得られるメリット

現代社会において高齢化がますます進み、特に認知症を抱える人の割合は65歳以上の高齢者の約5人に1人になると予測されています。介護職を志す人にとって、認知症の知識やケアの方法は今後ますます必要になってくるでしょう。介護職でスキルアップ・キャリアアップする上で、認知症介護実践者研修があります。このページでは、認知症介護実践者研修とはどういう研修なのか、また取得するとどういうメリットがあるのかを紹介します。知識を体系的に習得できるだけでなく、実践を通して認知症ケアを学んでいくことができます。今後、より深く認知症ケアを学びたいと思っている人はぜひご参照ください。

認知症患者に対して適切に介護ケアができるようになる

認知症介護実践者研修は、認知症の基本的な視点や生活環境作り、アセスメント、ケアの基本を講義形式で学びます。学んだ内容を自施設で実習を行い、レポート作成や発表を行い修了となります。
この研修で学べる重要なポイントは、介護ケアにおける適切とは何か、ということです。ケア方法に決まりきった答えはありません。ですが、ご利用者の生活歴や性格、できることをアセスメントし日常生活に取り込むことで、適切な介護ケアに近づくことができるのです。
研修を通して認知症に関する知識を習得できるだけでなく、ケア方法について考え実践していく、それが適切な介護ケアと言えるでしょう。

認知症介護実践者研修を取得することで介護施設などに就職しやすくなる

認知症介護実践者研修を取得すると、主に認知症対応型サービス(デイサービスやグループホーム、小規模多機能型居宅介護など)への就職に有利になります。認知症に関する知識があること、また知識をもとに介護業務を行えることの証明となるからです。職場によっては手当として給与に反映されたり、ケアプランを作成できる計画作成担当者や事業所の管理者へのキャリアアップを目指せたりすることもできます。

認知症介護のエキスパートとして指導的役割を担える

認知症介護実践者研修では、座学だけではなく各講義でグループワークや発表を行います。また4週間の自施設実習を踏まえたレポート作成や発表も行います。ここで習得できるのはケアの方法だけではありません。ケアを行う理由や方法をどうやって言葉にして伝えるか、を学ぶことができます。介護ケアはチームで行うため、リーダーとしてユニット全体を指導する必要があります。指導を行う際、なぜその介助を行うのか、行うことでご利用者にどういった効果が期待できるか、を言葉にすることで職員に伝わりやすくなります。介護ケアを言葉で伝えることは、円滑にユニット運営を行う上で大変重要なスキルです。
さらに、上位の研修を受講することもできます。職員の指導方法をより深く学べる認知症介護実践リーダー研修や、研修講師として企画や立案ができる認知症介護指導者研修など、現場だけではなく指導者としてキャリアアップを目指すことができます。

今回のまとめ

認知症介護実践者研修を修了するためには実習を含むと2~3ヶ月かかり、修了まで時間も労力も必要な研修です。認知症の知識やケアのエキスパートとして評価され、転職でキャリアアップも目指せるため、今後の介護業界で重宝される資格のひとつと言えるでしょう。
目の前にいるご利用者がどうすれば笑顔で過ごせるか、もしかしたら実践者研修に適切なケアに近づくヒントがあるかもしれません。