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2023.09.13
介護職に必要な非言語コミュニケーションの種類や具体例・必要な理由とは
介護職の現場では、動作してもらうための声掛けや寄り添う言葉が大切です。しかし、高齢者の場合は耳や認知機能の低下から言語コミュニケーションのみでの意思疎通が難しい方もおられます。このような場合、どのように接すれば良いのかわからない方も多いのではないでしょうか。
このページでは、介護職に必要な非言語コミュニケーションについて解説しています。非言語コミュニケーションの種類や具体例・必要な理由がある程度わかるようになりますので、ぜひご参考ください。
1.介護職での非言語コミュニケーションには表情や声色、身振り手振りがある
2.耳や認知機能の衰えた高齢者と信頼関係を築くために必要不可欠
3.会話が困難な場合は視線や相槌などの非言語的コミュニケーションが有効
4.今回のまとめ
介護職での非言語コミュニケーションには表情や声色、身振り手振りがある
介護職には、動作を指示するための声掛けや、寄り添う言葉などの言語的なコミュニケーションが基本です。一方で言葉を介するもの以外に、非言語コミュニケーションがあります。介護の現場では「表情、声色、身振り手振り」が非言語コミュニケーションに該当しています。視線や表情で意思疎通を図る姿勢は、利用者を「受け入れている」という気持ちを言葉以上に伝えられるのです。
アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した「メラビアンの法則」によると、以下の3要素から対人関係の第一印象が決まると言われています。
・外見やしぐさといった視覚情報:50%
・聴覚情報:38%
・言語情報:7%
つまり、対人関係で相手に対する好意は、単純に会話のみから印象付けられるわけではありません。会話以外でも、視覚および聴覚情報が高い割合を占めているのです。
耳や認知機能の衰えた高齢者と信頼関係を築くために必要不可欠
高齢者の中には、耳や認知機能が衰えていて、言葉での伝達が困難な場合があります。
なぜなら、聴力の衰えからくる理解力の低下や、認知症の進行により脳機能が低下して会話が困難だからです。
一方で非言語コミュニケーションを活用できれば、認知した情報が残存しやすいと言われています。表情、声色、身振り手振りから伝わる「あなたを理解しています」という姿勢が安心感を与えてくれるのです。したがって、利用者にコミュニケーションを図ったり、意図をくみ取っていることを伝えられるので信頼関係を築く上で必要不可欠なのです。
会話が困難な場合は視線や相槌などの非言語的コミュニケーションが有効
利用者との会話が困難な場合は、視線や相槌などが有効です。「目は口ほどにものを言う」と言われているように「視線」は話す以上に強く相手の心を捉えます。利用者と会話する場合は、視線を同じ高さに合わせることがポイントです。威圧的な印象を与えないように、目線を合わせるのは会話の半分を意識しましょう。
「相槌」は、相手の考えを理解していることを示せます。「なるほど」「そうですね」とリアクションを返すことで「あなたの話を聴いています」という姿勢を示すことが可能です。自分の話を聴いてもらっているという安心感は、スタッフへの信頼につながるでしょう。したがって、会話が困難な場合は非言語コミュニケーションが有効なので活用していきましょう。
今回のまとめ
このページでは介護職に必要な非言語コミュニケーションについてお伝えしました。介護の現場では、利用者が耳や認知能力の衰えなどを理由として意思疎通が難しくなるケースがあります。そんなときは、非言語コミュケーションがおすすめです。視線や相槌で意思疎通を図る姿勢は、「あなたを受け入れている」という気持ちを言葉以上に伝えられるからです。
そのため、非言語コミュニケーションの「表情、声色、身振り手振り」などで「あなたを理解している」という姿勢を示してみましょう。