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2023.09.19

介護の目的とは?介護職に求められる考え方

介護の目的は何ですか?と聞かれて即答できる介護職の方は少ないかもしれません。ここでは、基本に立ち返り、介護の目的や介護の三原則など、介護職が仕事を行う上で大切にすべき考え方についてご紹介します。介護業界への転職を希望する方、介護職へのパートを検討する方は面接の際に役立つかもしれません。ぜひ参考にしてください。

介護とは身体的な援助や自立を支援すること

介護とは、高齢者や心身の障害で日常生活に支障がある方に対して、食事・入浴・衣服の着脱・排せつなどの身体的な援助や日常生活での自立をサポートすることです。
介護の言葉自体は法的に定義されていないのですが、唯一の国家資格である「介護福祉士」の仕事内容に関する条文「社会福祉士及び介護福祉士法第2条」において介護が紹介されています。
介護の目的は、利用者ごとのニーズに合わせた適切な支援を提供し、生活の質を向上させることです。自分でできることは自分でしてもらい、日常生活に生きがいを持ってもらうためにサポートします。そのためには、利用者が地域社会とかかわりを持ちながら、個々のニーズに合った介護の提供が不可欠です。

介護の基本理念「介護の三原則」とは?

「介護の三原則」は1982年、福祉先進国デンマークで提唱された介護の基本理念で、世界各国の介護現場がこの三原則に基づいて利用者を支援しています。
介護の三原則は以下の通りです。

・生活の継続性
・自己決定の尊重
・残存能力の活用

生活の継続性は、これまでの生活を断絶することなく、自立した生活を維持・継続できるように支援することです。介護施設へ入居することになったとしても、それまでの生活リズムや環境に配慮することが求められています。
自己決定の尊重は、自己の意思に基づいて選択・決定した自分の生活を尊重しようという考え方です。「家族に迷惑をかけたくない」という思いから自分の気持ちを隠している高齢者も少なくありません。本音を引き出すことも介護職の大切な仕事です。
残存能力の活用とは、今ある能力を維持・向上させるためにも、自分でできることは自分でしてもらうという考えです。全て手助けしてしまうと、残存能力が低下します。サポートは最小限にとどめて福祉用具などを利用して自分でしてもらおうという考え方です。

利用者の尊重と相手の立場への理解を通じた介護が求められる

介護現場は毎日決められた時間に決められた業務内容を効率よく行うことが求められています。毎日が忙しく、利用者の気持ちを後回しにしてしまいがちですが、そうならないためにも「介護三原則」の基本理念を頭に叩き込んでおくことが大切です。
これから介護職として働く方は、利用者の意思を尊重し相手の立場を理解しながら、できないことをサポートするという気持ちで仕事に取り組むようにしてください。
介護職として働いている方は「自分の都合で支援していないか?」「介護の三原則に沿った支援ができているか?」などと、一日の終わりに自問自答してみるのも良いでしょう。

今回のまとめ

介護とは高齢者や心身障害などで日常生活に支障がある方に対して、身体的な援助や自立を支援することで、支援を通して生活の質の向上を図ることが目的です。介護職は、生活の継続性、自己決定の尊重、残存能力の活用の「介護の三原則」を意識して仕事に取り組むことが大切です。定期的に基本に立ち返ることで、自分磨きに繋げられるでしょう。

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