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2023.09.27

介護現場でストレスが生じる原因は?ストレスマネジメントを行う方法

介護現場では職員同士の人間関係で悩んだり、人手不足による忙しさなどからイライラしてしたりすることがあります。ストレスをため込んでしまうと、仕事のミスが増え、職場に迷惑をかけることにもなりかねません。ここでは、介護現場で発生するストレスの原因、適切な方法で対処するストレスマネジメントの重要性についてご紹介します。

介護現場のストレスは人間関係の中で発生する

介護現場でのストレスは人間関係の中で発生しています。現場には、年齢やキャリア、職種、雇用形態などが異なる介護スタッフが働いており、年齢やキャリアが異なると考え方が異なります。また、同じチーム内に苦手な人や相性が悪い人がいると、それだけでもストレスになりかねません。
介護施設や事業所には介護職だけでなく、看護師やケアマネジャー、事務職など、いろんな職種の人が一緒に働いているため意見の衝突が起こることもあります。自分の意見が反映されないことが重なると不平不満がたまるでしょう。うわさ話や陰口、コミュニケーション不足などもストレスを増大させる要因となります。
利用者との関係も問題です。信頼関係が構築できずに介護拒否されたり、言うことを聞いてくれなかったりするとイラっとしてしまい、積み重なることでストレスがたまります。

ストレスマネジメントで重要なのは感情コントロール

ストレスをため込むと心身ともに疲弊し、利用者にきつく当たったり、転倒による骨折など重大な介護事故に繋がったりするリスクが高まります。そのため、ストレスマネジメントを行うことが大切です。
ストレスマネジメントで重要なのは感情コントロールです。許容範囲を超えたストレスは、怒りの感情を生じさせます。感情が高ぶっていると攻撃的になったり、不適切な言動を取ったりしてしまうことがあります。長期間にわたって感情が抑えられないでいると、うつ病になるリスクが高まりかねません。感情コントロールはメンタルヘルスの維持にとって重要です。

感情コントロールをするためには適度な休息と相談相手が必要

感情を自分で完全にコントロールするのは難しいため、適度な休息と相談相手が必要になります。
チームリーダーや管理監督者は常に、介護スタッフ一人ひとりの様子をじっくり観察し、変化やメンタルの不調に気付くことが大切です。いつもと違った変化は、日常業務での行動、出欠勤状況などに反映されます。
無断欠勤が増えた、業務上でのミスが増えた、顔色が悪い、挨拶をしないなどの変化がある場合は、うつ病や燃え尽き症候群の初期症状です。充分な休息が取れるように対応する必要があります。
職員の変化に気付いたときは、「どうかした?」「元気がないようだけど?」と声を掛け、どんな反応をするかを観察します。話を始めたときは、時間をかけて話を聞いてあげてください。介護スタッフから気軽に相談できるような体制づくりをすることも重要です。話を聞き、適切な対処方法を提供したうえで、必要に応じて医師への受診を促しましょう。

今回のまとめ

介護現場でのストレスは人間関係の中で発生しています。ストレスをため込んだ状態で仕事を続けることは危険で、利用者への不適切な言動や介護事故のリスクが高まるので注意しなければなりません。ストレスの原因を分析し、適度な休息と話を聞いてもらうことが大切です。管理監督者は日頃からスタッフの行動を観察し、ちょっとした変化に気付いてあげてください。