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2023.10.02

介護現場でハラスメントを受けたときの対処法は?介護職同士の場合は?

介護業界では様々なハラスメントが存在します。職員間だけではなく、ご利用者から職員に対するハラスメントもあり、介護で働く上で嫌な思いをしてしまった経験がある方も少なからずいるかもしれません。ここでは、介護現場でハラスメントを受けたときの対処法について、介護職同士や上司からのハラスメントを受けたときにどうすればよいかご紹介します。ハラスメントを受けている、ハラスメントではないかと疑問に思っている方は、ぜひ参考にしてください。

職場でハラスメントを受けたら信頼できる上司や管理者に報告

職場でハラスメントを受けた場合やおかしいと感じることがあった場合は、ひとりで我慢をするのではなく、信頼できる上司や管理者に報告しましょう。
ハラスメントの問題は受けた個人だけで解決するものではありません。被害者が加害者に対して直接伝えると、再発する危険性やさらに悪化したり、最悪逆上されたりする可能性もあります。
まずは、信頼できる上司や管理者に報告し、第三者の視点で事実確認・対応策・今後の予防策をチームや施設全体で考えることが重要です。上司や管理者からご利用者本人・家族と話し合う必要があり、介助方法の精査やサービス自体の再検討をすることが求められます。

介護職員同士で相談できる内容なら共有してみるのもあり

信頼できる上司や管理者だけでなく、介護職員同士でも受けたハラスメントを共有してみることも有効です。実際にご利用者と関わっている同僚だからこそ、現場の視点でご利用者の性格や介助方法を確認できます。さらには、今後の対応方法の提案や一緒に考えてもらえます。ひとりで悩んでは解決できない問題も、また違った視点を取り入れることで身体的にも精神的にも負担が少なくなるでしょう。
ハラスメントの事実があれば担当や介助者を変更するため、介護職員の中でハラスメントの事案を共有しておけば、対応方法や担当者変更理由の理解を得られます。
また、実は他の介護職員も同じくハラスメントを受けていたという可能性もあります。同じ気持ちや悩みを抱えていてなかなか言い出せない人への救いとなるでしょう。

職場の人間関係がまったく改善しないなら転職を考えるべき

介護現場でのハラスメントはご利用者や介護職員だけではありません。職員間、ひいてはリーダーや直属の上司から介護職員へのハラスメントも考える必要があるでしょう。慢性的な人手不足や一人当たりの業務負担の増加などが原因で、職場の人間関係がまったく良くない施設が存在します。
例えば、今回のハラスメントのケースを上司に相談すると、「それはあなたの力量がないからです。」「介護のプロとして受け止めなさい。」と対応してくれない上司もいます。ただでさえご利用者からのハラスメントで心身ともに大きな苦痛を受けているのに、職場の人間関係が悪いせいでさらにつらくなってしまうでしょう。
全く改善しそうにない場合には、転職を考えることをおすすめします。優先すべきは自分自身を守ることです。今の職場で続けていくのは自分が幸せになれないどころか、身体や心を壊してしまい今後の人生に多大な影響を及ぼしかねません。転職は「逃げ」では決してないのです。

今回のまとめ

ご利用者から身体的精神的に苦痛を受けながら介助を行わなければならない。そんな苦しい状態では丁寧で適切な介護サービスを提供することはできません。
ハラスメントを受けている、ハラスメントかもしれない、と思ったら、まずはすぐに信頼できる上司や同僚に助けを求めましょう。また職場環境が良くなければ転職も考えることが重要です。あなたひとりで悩む必要はありません。