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2023.10.05
介護職が利用者に対する自分の衝動性を抑える対処方法とは?
介護職で活躍されている方は、利用者に怒りの感情が芽生えた経験をお持ちかもしれません。介護職を行う方も同じ人間ですので、嫌な気持ちになったりイライラしてしまったりすることもあるでしょう。しかし、介護職に就いている以上、利用者への負の感情はコントロールすることが非常に大切です。ここでは、介護職に就いている方の怒りを抑える対処法をご紹介します。衝動に駆られそうになった経験がある方は、ぜひ参考にしてください。
1. 怒りの感情を行動に移してしまうと高齢者虐待に発展することを理解する
2. 高齢者虐待の対処方法は意識的に休んで冷静になること
3.アンガーマネジメントで自分の衝動性を抑える
4.今回のまとめ
怒りの感情を行動に移してしまうと高齢者虐待に発展することを理解する
介護職に就いている方は認知症の方や感情のコントロールが難しい高齢者と接する機会が多いので、理不尽な言葉をかけられたり暴力的な行為を受けたりする場合があります。
頭の中では仕方のないことだと理解しつつも、気持ちに余裕がないときや疲れている時は怒りの感情をコントロールできなくなることもあるのではないでしょうか。
怒りの感情を持つこと自体は自然なことですが、衝動に駆られて暴力を振るい高齢者にケガをさせてしまうことがないよう、十分に注意しなければなりません。
実際に高齢者を虐待してしまうニュースも昨今多く報道され、残念ながら介護業界も問題視されがちとなってしまっています。
まずは「イライラすること」は当たり前の感情であることと理解し、その怒りを行動に移す前にコントロールすることを心掛けてください。自分の感情を認めることもアンガーマネジメントでは大切なポイントです。
高齢者虐待の対処方法は意識的に休んで冷静になること
怒りの感情から高齢者を虐待しないためにも、意識的に休みましょう。疲れている時は無理せず休養し、心身の疲労の解消に努めてください。
怒りの感情をどうしてもコントロールできない場合は、周りに相談するのも一つの方法です。介護職で働いている方は多少なりとも利用者にイライラした経験があるはずなので、感情をやり過ごすアドバイスがもらえるかもしれません。
休日は趣味や娯楽の時間を楽しみ、気分をリフレッシュさせるのも良いでしょう。怒りの感情を消化させる自分なりのコツが掴めるように、休日や休み時間の過ごし方を工夫してみてください。
アンガーマネジメントで自分の衝動性を抑える
アンガーマネジメントとは、1970年代にアメリカで生まれたとされている怒りの感情と上手に付き合うための心理教育・心理トレーニングです。
人間は誰もが喜怒哀楽の感情を持っているので、どうしようもなく怒りの感情に負けそうになることがありますが、その怒りへの向き合い方や感情をコントロールする力を身につけることが、アンガーマネジメントのテーマです。
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会というものがあり、そこでアンガーマネジメントを学ぶための講座を全国で開いています。感情をコントロールに悩む介護職の方は、受講してみるのも一つの手です。
今回のまとめ
介護を必要とする高齢者の中には、暴言や暴力行為が見られる方もいます。介護に携わる方も同じ人間ですので、高齢者に怒りの感情を抱くのは決して珍しいことではありません。
高齢者の虐待を未然に防ぐためにも、普段から心身の休養を心掛け、気持ちに余裕を持って介護を行いましょう。感情のコントロールを徹底したい方は、アンガーマネジメントを学んでみるのも一つの手段です。数時間で受講できる講座もあるので、アンガーマネジメントが気になる方はぜひ検討してみてください。