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2023.10.10
介護職は煙草をやめるべき?煙草を吸う時の注意点を理解するのが重要
日本では、法改正によって受動喫煙防止に関するルールが策定されました。そのため、職場や施設によっては全面禁煙化されるケースも少なくありません。特に、高齢者と関わる介護施設においては、厳しく禁止されていることがほとんどでしょう。
こちらでは、介護スタッフで喫煙される方が、煙草を吸う際に注意すべきポイントを詳しくご紹介します。具体的な対応策についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
介護施設の外に喫煙所を設置して分煙を行う
介護施設の職員が喫煙をすることで起こる問題として考えられるのが「利用者や利用者のご家族からのクレーム」ではないでしょうか。介護施設は、高齢の方々が利用する施設です。気管支などの呼吸器系に持病を抱えている方も存在します。そのため、介護職員が喫煙をする際は、十分な受動喫煙対策を講じる必要があるのです。
基準を満たせば、屋内にブース型の喫煙専用室を設置することも可能ですが、利用者をはじめとする非喫煙者のいる施設内に喫煙所を設けるのは避けるべきでしょう。
そこでおすすめなのが、介護施設外に喫煙所を設置して分煙を徹底する方法です。施設のエントランスや建物から離れたところに屋外喫煙所を設けることで、利用者や利用者のご家族からのクレームはもちろん、非喫煙者の従業員たちからの反感も少なくなります。
煙草休憩の時間を決める
喫煙者に対する不満は、喫煙所の設置だけに限った話ではありません。非喫煙者のスタッフからは、煙草休憩に対する不満も上がってくるでしょう。所定の休憩時間にプラスして喫煙時間を確保することで、不公平感が生まれてしまいます。
現場で働くスタッフが、休憩時間でないタイミングで業務から外れてしまうと、業務に支障が出ることも考えられます。
そのため、煙草休憩による不公平感をなくすためにも、就業規則で「会社が定めた休憩時間以外は、みだりに職場を離れてはならない」と定めて、従業員に広く周知することが大切です。
トイレなどの生理現象を除く、煙草休憩やコーヒー休憩、さらには雑談休憩など、一律に事業者が休憩時間を管理するよう意識してください。
煙草を吸った後は臭いへのケアを行う
受動喫煙の防止を意識しても、煙草独特の香りは髪の毛や洋服、手などにつくのはもちろん、口臭の原因にもなりかねません。煙草を吸い終わった後は、洋服に消臭スプレーをふりかけたり、手洗いやうがいを徹底したりすることで、煙草の臭いを軽減できるでしょう。
臭いの少ない電子タバコなどに切り替えることも検討してください。
今回のまとめ
介護の現場においては、職場によって全面禁煙の措置をとっているところもありますが、分煙措置をとっている現場も少なくありません。介護スタッフは高齢の利用者やそのご家族と関わるため、煙草を吸う際は注意すべきポイントがたくさんあります。
ご紹介した内容を参考にしながら、喫煙者も非喫煙者も不公平感を持たないような職場環境を作っていきましょう。